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パナソニックは、パナソニック株式会社が製造販売するオーディオブランドです。その起源は、古く松下電器産業株式会社にさかのぼります。

1960年代から、同社が製造するラジカセ等の一般家電製品には「National」（ナショナル）ブランド、本格的オーディオ製品には「Technics」（テクニクス）ブランドと使い分けられていました。そして1980年代、「ナショナル」ブランドは「パナソニック」ブランドに統一されました。一方で、コンポーネントステレオに代表される重厚長大なオーディオ市場の縮小に伴い、「テクニクス」ブランドは2000年に一度終息しました。しかし、2014年に復活を宣言し、現在では、ハイエンドオーディオ製品のブランドとして、レコードプレーヤーやプリメインアンプ等を製造しています。すなわち、パナソニックオーディオを語るうえで、テクニクスブランドは避けて通れない部分であり、幾つかの輝かしい実績を忘れてはならないでしょう。例えば、世界初のダイレクトドライブターンテーブルの製造、階段状に配置されたユニットを持つリニアフェイズスピーカー、1980年代に世界中のクラブDJに使われたレコードプレーヤーテクニクスSL-1200の存在等です。

そして現在、パナソニックが手がけているオーディオ製品は、ミニコンポからホームシアターシステム、カーオーディオに至るまで、非常な多岐に渡ります。製品を見てみると、IT時代らしく、インターネット経由でダウンロードしたハイレゾ音源を再生するシステム、Bluetoothなどのワイヤレスオーディオ等が名前を連ねています。価格も手頃なものから高額なものまで、スタイルや色も様々で、ハイエンドのテクニクスと上手に棲み分けがなされています。ハイレゾと、再び人気が高まっているアナログレコードが最近のトレンドですが、パナソニックは、その両者ともに力を入れていると言えるでしょう。