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Moi-meme-Moitie(モワメームモワティエ)は、1999年にギタリストであるManaによってプロデュースして設立されたファッションブランドであり、ゴシックブランドです。ファンの間では、「モワティエ」と親しみを込めて呼ばれ、大変な人気を博しているブランドです。このモワメームモワティエの創始者であるManaは、1992年に結成されたヴィジュアル系バンド「マリスミゼル」のギタリストとして活躍するミュージシャンでした。そのManaが、バンドがまだ活動中であった1999年に音楽とは一見関係のないファッションブランドを立ち上げたのですから、そのマルチな他に類のない才能に驚かされるばかりです（なお、マリスミゼルは、その後2001年に活動を休止しています）。なお、ブランドの創始者であるManaは、「ゴシック・アンド・ロリータ」の生みの親の一人とも評価されていて、カリスマ的な人気を誇ります。

このモワメームモワティエというブランド名は、ブランド創設者であるManaによって名付けられましたが、これはMana自身が作り出した造語になっています。つまり、フランス語で、「Moi（モワ）・私」、「meme（メーム）・自身」、「Moitie（モワティエ）・半分」という言葉を組み合わせているのです。そのブランド名によって、このモワメームモワティエというブランドは、自分自身（Mana）の半分、つまり自分自身の分身のような存在で、自分の思いや感性を体現する自分自身でもあるのだということを表しているのです。このブランド名の由来ひとつとっても、創始者であるManaとブランドそれ自身のアーティスト性が垣間見られます。

モワメームモワティエのブランドコンセプトは、自分自身の進むべき道を行くがごとく社会や流行にとらわれないスタイルであり、世の中のノイズや邪念に惑わされないで知的で高貴な美を探求をしていくというものです。そして、このブランドのシンボルマークであるキャンドルスタンドはブランド名の頭文字「M」を逆さにデザインされているものですが、そんなブランドコンセプトを表現するシンボルとしての役割を担っています。モワメームモワティエのブランドカラーは青を基調としたものとなっており、Manaの好みの色であると同時に、ブランドコンセプトの面からは、「名夜の闇を照らす月夜の青」という意味付けもなされています。

そんなモワメームモワティエですが、ブランド内で2つのライン展開をしています。ひとつは、「エレガント・ゴシック・ロリータ」で、少女の持つあどけなさと危険に同居する残酷さやイノセントな毒を表現しています。もうひとつは、「エレガント・ゴシック・アリストクラット」で、両性具有のような中性的な魅力を追求しています。