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煮豆を乾燥した豆の状態から作るためには、数多くの工程をこなしていかなくてはいけません。煮豆を大量調理する場合は、豆煮機を使うことで、作業にかかる負担が大幅に改善されます。乾燥した豆を煮る場合、そのまま茹で始めることはできません。通常は乾燥した豆は茹でる前に、一晩から一昼夜、水に浸漬する必要があります。

豆煮機なら、タイマーをセットすることによって、豆の種類によって異なる、最適な浸漬時間を経て自動的に茹で作業に入ることができるので、浸漬時間を気にする必要がありません。豆をゆでる場合も、沸点を維持してしまうと煮汁に流動性が出て、豆同士が煮汁の中で衝突してしまい、煮崩れの原因になります。加熱可能な温度で沸点に達しない、細やかな温度設定で一貫して調理できるのも、豆煮機の役立つ機能の一つです。加熱温度を低温度帯で維持する機能は、糖蜜の風味劣化を防止する働きもあります。糖蜜を複数回使用する場合などには重宝する機能です。

茹で上げの方法は一般的な茹で方のほかに、蒸気方式や圧力方式などがあり、求める煮豆のテクスチャーにとって調理方法を変える必要があります。豆を煮た後に味を含ませる場合は、豆を調味液の中に漬けて温度を下げます。豆の温度が下がるのと同時に調味液が豆の内部に浸透してゆくためです。この調味液や蜜に漬ける工程も、豆煮機であればタイマーをセットして、一度豆を煮た湯を排水して、新たに蜜を投入する作業を、全自動で処理することができます。

浸漬時間や火入れ時間などは、機械に搭載されている制御装置に煮熟条件を入力することで設定できます。調味液や蜜は最初からセットするものと、後から煮あがった豆に加えるものがあるので、味付けなしの水煮の状態で工程を終わらせることも可能です。また、最終加工が煮豆ではなく、和菓子などの製菓を目的とした場合でも、煮豆機で全自動で豆を炊くことができます。餡製造機と接続可能な機種も登場しているので、餡製造を一貫して全自動にすることも可能です。