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フライヤーは揚げ物を多く提供する飲食店では欠かすことのできない調理器具です。油というのは水とは異なり、熱を加えた場合少し時間差を経て油の温度が上がります。冷やす場合も同じで、水よりも時間をかけて熱く・冷たくなるのです。また揚げ物には最適な温度帯というものがあります。機械がなくても常に一定の油の温度が保てればいいのですが、なかなか簡単なことではありません。また、一度に大量の食材を揚げ油の中に投入することで、揚げ油の温度は一気に下がってしまうので、温度を一定に維持することは難しいのです。

フライヤーを使うことによって揚げ油の温度を機械に管理してもらうことができます。温度帯も好みに合わせて設定できる機種がほとんどなので、例えばてんぷらを作りたいときには180度に設定して、唐揚げを作りたいときには160度に設定…と温度を使い分けることが可能です。また、業務用のフライヤーでは専用の大きなかごを使うことが一般的です。多くの食材を一度に揚げる場合、このかごの中で食材を揚げることで、揚げ時間を均一化することができます。

業務用のものより小さいフライヤーは家庭用のものとしても人気があります。一般的に家庭で揚げ物をする場合、ガスコンロを使った場合では、常に火力を調整して揚げ油の温度を一定に保つようにいなければなりません。フライヤーを使えば揚げ油の温度は一定に保たれます。また、串揚げパーティーなどで大人数が集まった場合なども、家庭用のフライヤーが威力を発揮するでしょう。

家庭用のフライヤーには、近年ノンフライヤーというものも登場しました。これは油を使わず熱を風で送り出して揚げ物に近い調理をするもので、油を使った揚げ物よりもヘルシーな料理が作れるとして人気が高まっています。スーパーなどで売られている、揚げない揚げ物用の唐揚げ粉等を使うことによって、簡単にノンフライヤーで唐揚げを作ることができます。いずれにせよ、揚げ物で大切なポイントは、調理温度を一定に保つという点です。