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子供からお年寄りまで、様々な年代層から人気のアイスクリーム。日本でのアイスクリームの歴史は長く、初めて日本にアイスクリームが登場したのは明治2年（1869年）のことでした。当時はアイスクリームを作る機械が存在していなかったので、日本にもとからった木桶などを利用して自作のアイスクリームマシンを作ったそうです。また、当時の日本人にはあまりにも目新しすぎたようで、全く売れなかったと記録されています。その後、戦後の高度成長期の中、アイスクリームの人気は徐々に高まり、1970年の大阪万国博覧会で一気に人々に知られるようになりました。

しかしながら、当時のアイスクリームの製造には大きな問題がありました。それは大腸菌による食中毒が頻繁に発生したことです。アイスクリームは0度以下で保存されるものなので、細菌などが繁殖しないと思われがちですが、加熱不十分な牛乳を使った場合、アイスクリーム由来の食中毒が起きる恐れがあるのです。また、0度以下であっても活動する細菌も存在するので注意が必要です。そういった歴史を経験しているため、現在のアイスクリームマシンは衛生の面で飛躍的に進歩しています。加熱・殺菌部や、急速冷却部などの登場は、暑い夏に使用されることが予想されるアイスクリームマシンにとって、安全を守るためには欠かすことのできない機能になっています。

また、時代とともにアイスクリームの種類は増えてきました。アイスクリームマシンと一口に言っても、今ではジェラート、シャーベット、ソフトクリームなどを製造できる機械があります。アイスクリームは、あらかじめ混ぜ合わせた元となる液体を、攪拌させながら急速冷却して凍らせることで、氷のように固くなることなく、なめらかな口どけを実現することができるのです。そのため、徐々に凍らせる冷却温度の均一性と、凍った部分を確実に混ぜ合わせる、パワフルな攪拌部がアイスクリームの質を左右する重要なポイントになります。