札幌TOP楽器屋さんはヴィオラの買取を行っています。

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ヴィオラはヴァイオリンの仲間です。ヴァイオリンの仲間はヴィオラ、チェロ、コントラバスです。構造はヴァイオリンとほぼ同じですが、サイズが大きくなるにつれて音が低くなります。ヴィオラはヴァイオリンに次ぐ大きさで、ヴァイオリンより5度低い音を出します。低音を出すためにボディがヴァイオリンよりやや厚く弦が太くなっています。弦が太いため弓はヴァイオリンよりやや短く重く作られます。ヴァイオリンと同様に肩に載せて顎で支えて弾きます。

ヴァイオリンの三大名器の製作者、アマティ、ストラディバリ、グァルネリはヴィオラも作りましたが、ヴァイオリンに比べると製作数が少なく、ストラディバリのヴィオラは10挺しか現存していないと言われ、そのうちの最高峰といわれる“マクドナルド”というモデルが2014年にオークションにかけられた時の開始値は4,500万ドル（当時のレートで46億円）でしたが、買い手がつかずに終了しました。グァルネリのヴィオラは6挺しか現存していないと言われ、そのうちの1挺はヴィオラの巨匠ウィリアム・プリムローズが所有していたことから“プリムローズ”と呼ばれています。ストラディバリの“マクドナルド”もかつての所有者が男爵マクドナルド三世であったことからついた呼び名です。

ヴィオラはハーモニーの内声を受け持つ裏方のような存在であったため、独奏曲が少なくあまり注目されていませんでしたが、20世紀に入ってプリムローズによって独奏楽器としての地位を獲得しました。プリムローズは力強いボウイング（弓使い）によってヴァイオリンとは違うヴィオラの魅力を表現し、ヴィオラ独奏者の先駆けとなりました。ブリテンの「ラクリメ」やバルトークの「ヴィオラ協奏曲」は、プリムローズのために書かれたヴィオラ独奏曲です。

ヴィオラはヴァイオリンの仲間ですので、ヴァイオリン工房でヴァイオリンと共に製作されています。現在、三大ヴァイオリン生産国といわれているのはイタリア・ドイツ・フランスです。中でも三大名器を生み出したイタリアのクレモナは今もヴァイオリンの聖地といわれ、80以上のヴァイオリン工房があります。ヴァイオリン同様、製作された年代によって、16世紀から18世紀末までをオールド、19世紀をモダン、戦後から現在をコンテンポラリーと呼びます。コンテンポラリーの最高峰と謳われているヴァイオリン製作者、ジオ・バッタ・モラッシとフランチェスコ・ビソロッティは、もちろんヴィオラの製作者でもあり、両氏のヴィオラは高く評価されています。