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オーボエメーカーはたくさんあるのですが、そこで代表的なものを挙げていきたいと思います。オーボエの世界でもっとも有名なのがパリの3大メーカーであるマリゴとリグータ、ロレーでしょう。

マリゴは日本でもっとも愛用者の多いメーカーで、著名なオーボエ奏者が多いです。ＮＨＫ交響楽団首席オーボエ奏者の茂木大輔氏や、ダヴィッド・ワルター、フランソワ・ルルー、シュテファン・シリなどが愛用していることで知られています。リグータも人気は高く、著名なプレイヤーとしてはトーマス・インデアミューレがいます。ロレーについては日本でも根強いファンが多く、ハンスイェルク・シェレンベルガーが愛用していることでも有名です。

その3大メーカーの他に日本で人気が高いのがヤマハでしょう。上でご紹介したマリゴに近い作りであったのですが、現在ではオリジナルのブランド力や個性が出てきており、東京交響楽団の首席オーボエ奏者である広田氏のプロデュースによって作られたモデルをはじめとし、ラインナップが豊富です。

次にヤマハのおすすめファゴットについて書いてみます。ヤマハは悲愴や春の祭典のトーンを決める時も、オーケストラや吹奏楽で内声部を豊かにする時も室内楽で一糸乱れぬアンサンブルを演奏する時も、数多くの国内外の名手との対話を通して楽器作りのノウハウを注いで、YFG-811、812というカスタムファゴットを作りました。まさにこのファゴットは世界の頂点で磨かれた音だと言ってもいいでしょう。

ファゴットの演奏を左右するボーカルの新しい世界標準とされるのが「Super Bocal」で、世界中で活躍しているアーティストたちとの対話を重ねてたくさんの試作品を作り続けて誕生したファゴットです。このファゴットは演奏スタイルに合わせてぴったりの1本が選べるよう、C、E、P、Vの4つのラインナップがあり、それぞれノーマルピッチやローピッチ、合計8品番を標準仕様としています。