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「FMV-BIBLO」は、富士通が開発、製造を手掛けていたパソコンのブランドです。 現在はBIBLOの名称は消え、デスクトップは「ESPRIMO」、ノートパソコンは「LIFEBOOK」に統一されており、FMVは個人ユーザー向けパソコンにのみ使われるブランド名に変化しています。

BIBLOの最初のシリーズはNWシリーズで、2009年の春に登場しました。 2009年の春モデルのNW/C90DとNW/C90Nの2つで、16型ワイド液晶を採用、地上、BS、110度CSデジタル対応TVチューナー、水冷システムを搭載しています。 特にデジタル対応TVチューナーはノートパソコンでは初であり、現在のテレビ機能が搭載されたパソコンの元祖とも言える存在でした。 2010年春に登場したNW/G75とNW/G90Tは、ディスプレイを18.4型ワイドにまで大型化し、解像度も大幅にアップしています。 CPUはintel Core i5-430Mを搭載し、スピーカーも迫力のある5スピーカーを採用しました。 こちらのタイプは地上デジタルチューナーを省き、代わりに64ビットへ変更するリカバリーディスクを追加しています。

BIBLOシリーズの中でも主力商品になったのが、2006年秋冬から2010年春までに発売されていたNFシリーズです。 これは15.4型と15.6型ワイド液晶を採用した大画面ノートであり、NWシリーズと同様地上デジタルチューナーを内蔵するなどテレビを見ることができるノートパソコンとして人気を誇りました。

2009年の春モデルでは、「ATI Radeon HD 3200 + UVDテクノロジ」を搭載し、ハイビジョン画質での動画の再生や編集の時にかかる大きなCPU負荷の軽減に成功。 また、全機種をディアルコアプロセッサ仕様、店頭販売モデルの全てのHDDを320GBの大容量にし、ノートパソコンでありながらパワフルな性能を発揮しました。

2009年春は、14.1型の液晶画面を採用したコンパクトノートSシリーズも展開。 これはコンパクトデザインでありながら、WEBカメラやBluetooth、HDMI出力端子など機能を充実させ、若い女性をターゲットにした製品でした。 カラーもピンクやホワイトなど、見た目のデザインにも女性らしさを演出しています。

このようなBIBLOシリーズの機能や特徴は個人向け法人向けともに、現在のLIFEBOOKシリーズに受け継がれています。