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CPU切替器（KVMスイッチ）は、使用者が複数のコンピュータを一組のキーボード、ディスプレイ、マウスで操作するための装置です。 多数のサーバーを制御する場合など、一つひとつに機器を用意するよりもCPU切替器を一つ使うことで設置スペースや費用を節約することができます。

複数のパソコンを同時にCPU切替器に接続できますが、操作を同時に行えるのは台数が限られています。 近年はキーボード、ディスプレイ、マウスの他にUSBデバイスやスピーカーを共有できる製品もあります。 専用のケーブルでUSB切替器とそれぞれのパソコンを接続し、切り替え作業をCPU切替器のスイッチやキーボードからのコマンド入力によって行います。

接続できる台数は製品によって大きく異なり、少ない台数で2台、多いもので500台までと幅広いのが特徴。 大企業用の機器ではさらに多くのパソコンを一つのキーボード、ディスプレイ、マウスに接続して操作が可能です。 データセンターなど、多くのサーバーが格納されている施設ではそれぞれにキーボードやマウスなどの周辺機器を接続するのは非常にコストがかかり設置場所も限られてきます。 そこで、CPU切替器を通したキーボードとディスプレイ、マウスがあれば、変更したいサーバーに接続して操作ができるため、コストを抑え作業時間の短縮につながります。

一般家庭の場合でも、CPU切替器を用いることでパソコンの他にノートパソコン、タブレット端末などのデバイスを接続して、操作を一組のマウスやキーボードで行うことができます。 また、Windowsのマシンとマッキントッシュのディスプレイ、キーボード、マウスの共有もできるため、自分の使いやすい周辺機器を好きなように組み合わせることが可能なのが最大の魅力なのです。

CPU切替器はリモート機能がついているタイプもあり、近距離リモート型とKVM over IP型の2つがあります。 近距離リモート型は、300メートルまで離れているパソコンをユーザーのコンソールから操作が可能です。 同時にアクセスできる台数は最大で8000台と多く、KVM用のネットワークを使っていることから安全性が高いのが特徴です。 一方のKVM over IPはウェブブラウザを用いて複数のパソコンを遠隔操作します。 そのため、セキュリティには注意が必要ですがリモートコンピューターの方にソフトウェアをインストールする必要がないため、BIOS設定やブートの監視に用いることができます。