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ノートパソコンは、デスクトップパソコンの機能を本体1つでこなし、携帯性や運搬性を重視した電子機器です。 以前は小型高密度化によって、製造コストがかかることからデスクトップパソコンよりも価格が割高になっていましたが、現在はデスクトップパソコンの性能が過剰に発達したことによって、価格が低下しノートパソコンの価格もまた、下がっていきました。

ノートパソコンはデスクトップパソコンよりも、電子分を小型化したり消費電力を抑えたりすること、強度や対水ぬれ性など、高い総合技術が必要だったことから、世界的に見ても日本製品が主流となってきました。 しかし、コスト削減のために生産を台湾や中国などに拠点を移すメーカーが増え、その現地企業に設計から生産までの一貫を委託するようになったことから、国内生産をするメーカーはどんどん減少していきました。 そのため、現在日本国内で生産されているノートパソコンのほとんどは直販メーカーが中心になっており、BTO組立が主流になっています。

ノートパソコンの誕生は、1989年の東芝から発売されたDynabookのJ-3100SSでした。 価格が19万8,000円とデスクトップパソコンよりも遥かに高価な価格設定になっていたことで、世間に衝撃を与えることとなります。 そして、1989年10月に発売されたNECのPC-9801nと一緒にノートパソコンという新たなコンピュータ市場を切り開いたのです。

日本のノートパソコンの市場開拓を受け、海外では1991年にAppleコンピュータがPowerBookシリーズを発売。 これはキーボードの手前にパームレストとポインティングデバイス（いわゆるマウス）を配置した形状をしており、現在のノートパソコンの原型デザインとなりました。

さまざまな進化を遂げた現在のノートパソコンは、そのほとんどにタッチパッドなどのポインティングデバイス、無線LANなどのネットワーク機能が搭載されています。 また、液晶ディスプレイも大型化され、映像をテレビのように美しく映し出すことができるように進化を遂げています。 このように、ネットワーク機能だけでなく、持ち歩くことが出来る映像機器として、多くの一般ユーザーが利用している電子機器なのです。

タッチパネルを搭載しつつ、ノートとしてもタブレットとしても使える変形モバイルノートを、各メーカー相次いで開発に意欲的な傾向を見せているようです。 モバイルノートは、単体としても優秀な性能と使い勝手が魅力となっていますので、今後も大きく発展して行く分野といえそうです。

これまで名機と言われ、人気を呼んできたのが、１９９５年にアイ・ビー・エムから発売された高級ノートパソコン「ＴｈｉｎｋＰａｄ７０１Ｃ」（生産終了品）でしょう。 本機は、小型パソコンながら、７５万円という驚異的な価格で売り出されました。 それにもかかわらず、マニアを中心として非常な人気を博していました。 その人気の秘密としては、「バタフライ」と呼ばれた、特殊のキーボードにありました。 蓋を開くと突然広がる、大きな翼となるようなデザインが人気を呼んだ所以です。

そして２００４年にソニーから発売されたモバイルノートパソコン「ＶＡＩＯ ｔｙｐｅ５０５ｅｘｔｒｅｍｅ」（生産終了品）です。 より薄く、より軽く、モバイル用途が多いノートパソコンにとって、サイズは重要な問題です。 そこに徹底的に挑戦したのが本機です。

そしてもう一つパナソニックが２００７年に発売した、フルスペック型のノートパソコン「Ｌｅｔ’ｓ ｎｏｔｅ ＬＩＧＨＴＹ７ ＣＦ－Ｙ７ＢＷＨＡＪＲ」（生産終了品）です。 本機は高い基本機能を備えたノートパソコンです。 一見すると他社の製品に比べて、特別に華があるわけでもありません。 しかしスペック表を見ると、軽い重量、バッテリーによる稼働時間の長さ、堅牢性や防水機能など、重要な部分で高い性能を備えていることが分かります。

最近の機種で注目されていますのが、東芝の変形モバイルパソコン「ｄｙｎａｂｏｏｋ　Ｖ７１３」です。 本機は、変形ノートというよりもタブレット端末に脱着式キーボードが付属したような製品です。 ノートとタブレットの切り替えは少々手間がかかりますが、タブレット状態で片手で持てるほど軽い事が、大きな利点となっています。

ノートパソコンは、持つ人によって様々な用途があります。そのため持つ人の使用用途によっては、ノートパソコンの機能を充分に引き出すことができます。そのノートパソコンには様々な種類がありますが、その選び方のコツにはいくつかのポイントがあります。そのポイントとなるのが、サイズとスペックです。

サイズについては現在B5サイズ、B5〜A4サイズ、A4〜B4サイズ、B4〜A3サイズが主流としてあります。ノートパソコンは、小さいサイズが大きいサイズに比べると値段が高い傾向にあります。そして使用用途としてB5サイズからA4サイズは、外に頻繁に持ち運ぶ必要があれば適度な大きさであると思われます。またA4以上のサイズになると、自宅で使用するには丁度良い大きさです。

スペックについてですが、外に持ち運ぶのであればCPUはCoreM〜Corei5、メモリ2〜4GB、ストレージ128〜256GBは欲しいところです。これくらいのスペックであれば、高い処理能力が期待できるのでサクサクに動作します。また、稼動パーツの少ないSSDの方がオススメです。

自宅で使用するのであれば、CPUはCeleron Dual-Core〜Corei3、メモリ2〜4GB、ストレージ128GB以上は欲しいところです。デジカメ画像を保存するのであれば、ストレージは大きいに越したことはありません。また動画やオンラインゲームをするのであれば更にCPUを高くし、メモリーは8GB以上は欲しいところです。そしてストレージも1TB以上搭載した方が、何をするにしても安心ができます。

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