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バレーボールは、ネット越しに素手でボールを打ち合うスポーツです。バレーボールは起源が明らかで、1895年YMCAの体育教師であった米国のウィリアム・G・モーガンが、女性や子供が気軽に楽しめる競技として考案しました。当初は集まった人々が二手に分かれ、ボールを落とした方が負けという単純なもので、ミントネット（Mintonette）と名付けられました。当時ミントンというゲームがあってそれを下敷きにしたから、という説がありますがミントネットという名前の由来ははっきりしていません。後にバレーボールと改称されました。ボレー（volley）はテニスやサッカーなどで、ボールが地面に落ちる前に打つ技の名です。

バレーボールは各地のYMCAを通じて広まっていき、1913年YMCA体育主事のF.H.ブラウンによって日本に伝えられました。当時はまだルールが出来上がっておらず日本独自にルールが作られて、9人制バレーボールに近いものが出来上がっていきました。一方1920年頃、第一次世界大戦で渡欧した米軍兵士によって欧州に伝わったバレーボールは既に現在の6人制バレーボールに近いものでした。ソビエト（現ロシア）は『100万人のバレーボール』のスローガンを掲げて発展に取り組みました。1924年にパリ五輪で紹介され、1947年に国際バレーボール連盟が設立されました。

バレーコートは長辺18m短辺9mの長方形で、男子は高さ2.43m女子は2.24mのネットを中央に張り、ネット越しに直径21cmの中空のボールを素手で打ち合います。ボールが地面に落ちる前に拾えなかったり、打ったボールが相手エリアに入らなかったりすると相手チームのポイントとなります。25ポイント（第5セットのみ15ポイント）で1セット獲得、5セットマッチなら3セット、3セットマッチなら2セット先取で勝ちとなります。各チームの6人のプレーヤーは前衛3人後衛3人のポジションにつきますが、最初の一打をするサーブ権を獲得するごとに時計回りにポジションが変わります。スパイクやブロックは前衛でなければできないなど、ポジションによる制限が設けられています。

四大大会は世界選手権、Ｗ杯、ワールドグランドチャンピオンズカップ、五輪です。世界選手権はバレーボール界の頂点に位置する48カ国が参加する大会です。Ｗ杯は5大陸24カ国が参加する大会です。ワールドグランドチャンピオンズカップは4大陸12カ国が参加する大会です。五輪は、バレーボールが公式種目になった1964年の東京五輪で、日本の女子が金メダルを獲得し「東洋の魔女」と呼ばれ、男子も銅メダルを獲得しました。この時の日本チーム独自の回転レシーブや時間差攻撃は、それまでのバレーボールを一新し、今日のコンビネーションバレーの先駆けとなりました。 国内ではVプレミアリーグと呼ばれる社会人による男子8チーム女子8チームのリーグ戦や、クラブ、実業団、大学、高校が日本一を競う、男子の天皇杯、女子の皇后杯が有名です。

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