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オートレーザーは、目標物に対して線上の真っすぐなレーザービームを照射し、水平ラインを引くことができる測定機です。このオートレーザーは、地面の高低差や水準を測量する「レベル」に分類されていますが、公共測量には使用できません。レベルというよりも、レーザー照準器やレーザー鉛直器の仲間であり、レーザーを回転させて、レーザーが当たる範囲に受光器を持ってくることで、計測ができる仕組みとなっています。そのため、広範囲を測量するよりも、加工を施したい狭い範囲での計測に向いており、壁に対して照射することで傾きが起きていないかなど、建築の際のチェックで用いられることが多い測定器です。

このオートレーザーの中でも、近年人気を集めているのが緑色半導体を使ったタイプです。視認性に優れており、室内が暗くても明るくてもラインを見失いづらいです。簡易式タイプは、本体内部にある液体に気体の泡が入っているバブル式の簡易水準器がついており、手動で水平や垂直方向に調整を施してから照射する仕組みとなっています。

それに対しオートレーザーは、自律式になっており固定する手間がいらず、同時に二つのレーザービームを照射することで、垂直と水平を十字に表示ができるものなど、多機能な製品もあります。レーザーラインを固定して使用できるため、オートレーザーのそばに人がいなくても作業を進めることが可能です。また、リチウム電池が搭載されているものなら、一般的なアルカリ電池よりも約4.5倍も長持ちし、安定したレーザーを供給することができます。

さらに、電子整準方式のオートレーザーは、建築や土木作業など振動が多い場所でも、ラインが揺れにくいため重宝されています。ジンバル式とくらべて振動や揺れに強く、常に安定した整準を維持することができるのも、人気の機能である理由と言えるでしょう。高級なタイプになると、同時に照射できるレーザーの本数が縦と横の二本の他に、天井直角や左右への縦ラインなど、一度に把握できる範囲が広くなります。そのため、効率を重視する場合は、レーザーの照射本数が多いタイプを選ぶようにしましょう。