TOPおもちゃ屋さんはレトロ・ブリキのおもちゃの買取を行っています。

ブリキについて

ブリキとは

ブリキはスズをめっきがけした金属ですが、ブリキ版を使った玩具をブリキのおもちゃと呼び、昭和初期から中期を代表する玩具として知られています。ロボットや自動車、鉄道、船、飛行機など乗り物の形に成型したブリキのおもちゃが多く作られました。

ブリキ製おもちゃの誕生

ブリキ製の玩具は明治時代からあり、石油缶の空き缶を使った国内製のブリキが使われ、多くの玩具が生み出されたといいます。ブリキは金型さえ作ってしまえば特別な加工も技術も不要という特徴があり、安価でたくさんつくることができます。 ブリキのおもちゃの種類はたくさんあります。ロボット・宇宙もの 飛行機、自動車・バイク・船・電車、キャラクターもの、ラジコン、 人形などでしょうか。

人気があるブリキのおもちゃは？

根強い人気があるのはおもちゃの車です。レトロで可愛らしいフォルムの昔の車を、ブリキで再現、細かい部分まで丁寧に作られているので、インテリアとしても存在感を放ちます。 車と並んで人気なのは飛行機です。車と同様に、レトロ感が良い味を出していて、本物がそのまま小さくなったかのような印象を受けます。飛行機のおもちゃに魅力を感じない方にも、ブリキなら違うかもしれません。 そのほか、ブリキのバイクや蒸気機関車などの乗り物、トランペットやバイオリンなどの楽器、アサルトライフルや軍用キャノン砲などのミリタリー、ブリキのカメラなど、ブリキを使ったおもちゃは非常にたくさんあります。

ブリキのおもちゃ人気の秘密

ブリキ製のおもちゃには、他の素材には出ない何とも言えない味があります。その味があるからこそ製品の幅が広く、またインテリアとして飾っても違和感がありません。 インテリアとしてのブリキのおもちゃはお部屋の雰囲気を乱すことなく、しかし確かな存在感を放ちます。 他のインテリアとの組み合わせ次第ですが、より味わいのあるお部屋になるのは間違いありません。 安心感と懐かしさの漂う、時間が経つのも忘れてしまうような、そんな雰囲気のお部屋に変わるでしょう

レトロ・ブリキの魅力について

色あせて、すりきれた箱の中にブリキのおもちゃの魅力があります。

今は見かけない、艶めくボディーのブリキのクルマ。銀色の飛行機。あるいは、四角い頭にまん丸な眼を光らせたロボット。 奇妙なサーカス芸人。それとも、もっと変わった不思議なもの。 手ざわりが冷たいですか。ブリキ持っているとすぐに温まってきます。 ブリキ特有のかすかに漂う金属の匂いに、少し錆の匂いがまじっているかもしれません。

ブリキ作られたのは、何十年も昔。日々の暮らしの中に鋳物や真鍮、銅やアルマイトの感触があった頃なります。 鉄の匂いは、時代の活力や熱気と共にあり、また不穏な空気や、戦争の記憶とも結びついていました。 最新式の器械、最先端の乗り物は、みなジュラルミンのきらめきをまとい、クロームの光沢を帯びていたものです。夢の未来は輝くブリキの合金で出来ていました。 現実も空想も、メタリックな色合いに満ちていた時代。そんな世界の様々を、スズめっきの薄い鉄板で、生き生きと写し取ったおもちゃがありました。 それが TIN TOY（ティン・トイ）、ブリキの玩具です。 古くは19世紀の後半から、工業国ドイツを中心として、ブリキ製の玩具は作られていました。 戦前までのものは今ではクラシック・ティントイと呼ばれ、たいへん珍重されています。 日本でも明治の頃、既に輸出向けの生産が始まっていました。初期の国産品はごく簡素なものでしたが、創意工夫を積み重ねながら、動乱と戦争の時代をくぐり、やがて目覚ましい実りの時を迎えます。

戦後間もない頃、米国の玩具店に並んでゼンマイの音を立て、ユーモラスな芸を披露するティントイの数々。 LOUIS MARX(ルイスマルクス)、LINE MAR(ラインマー)といったブランドの箱の隅には、どれも"MADE IN OCCUPIED JAPAN"と印されていました。 オキュパイド・ジャパン、すなわちアメリカ占領下の日本で製造されるブリキ玩具は、その質も量も、既にドイツ製を凌駕していたのです。 1950年代には、戦前からの老舗マスダヤ、クラモチ、アルプス、トミヤマ（トミー）をはじめ、ヨネザワ、マルサン、ノムラ、ヨシヤ、他にも多くのメーカーが、憧れの外車から夢のスペース・ステーションに至るまで、めくるめくブリキの世界を展開します。

バンダイは精巧なブリキのクルマをずらりとラインナップし、後発のブルマァクも、電池で動くブリキのゴジラやウルトラマンを作りました。 時代が移り、玩具の主材料がプラスチックに取って代わられるまで、こどもたちの夢は、きらめくブリキでかたどられていたのです。 そして今、世界中にティントイを愛する人がいます。 稀少なクラシック・ティントイと共に、"MADE IN JAPAN"はブリキ玩具の一大ブランドとなっています。 時を経たブリキの玩具に、人は何を想うのでしょう。かつての日々、おとなになった自分を思い描くこどもたちと一緒に、想像の未来に遊んだティントイ。 静かに眠りながら、こんな夢語りをしてくれるのかもしれません。 誰でも夢に見たでしょう、素敵な旅を。

おとなになったらどこでも行こう、自分のクルマを手に入れて。ついでに飛行機、潜水艦も。陸海空を乗り継いで、世界を巡る大旅行。 いつかは宇宙へ、惑星へ。 月夜に光るロケットの、副操縦士はミスター・ロボット。 後に続くは、万能無敵のロボタンク。 星の地平に、立ちはだかるのもロボットなのか。火花を吐いて襲い来る、危機を迎えたその時に、颯爽と飛来するヒーロー。 そして冒険の旅は続く…… それは不思議なサーカスに心奪われ、幸せに眠った夏の夜の夢か。思えば、あのピエロや曲芸師たちも、旅から旅の途中だったのかも。 ブリキの玩具は、眠りながら旅をしています。時の移ろいも旅、人から人へ渡るのも、また旅。大切にされれば朽ちることなく、夢の旅を続けます。 夢を忘れぬ人と共に、誰もまだ知らない、ほんとうの未来を見るために。