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カルティエ タンクは誕生して100年もの歴史を持つ時計です。現在でもカルティエの象徴として男女問わず幅広い年齢層から支持を得ているラインです。そこでここでは、そんなカルティエタンクの100年にわたる歴史の他に、たくさんの人から愛される魅力について書いてみましょう。

宝石商のジュエリー工房として1847年にパリで生まれたカルティエですが、腕時計を初めて作ったのはカルティエが生まれて40年ほどたった頃、1888年のことです。この時に製作されたのはレディスの宝飾腕時計だったのですが、1906年になって樽型のトノーが、1912年になるとフランス語で亀という意味のトーチュが発表されました。さらにカルティエが生まれてから70年ほど経過した1919年にカルティエタンクが発表されたのです。第一次世界大戦の最中だった1917年に、カルティエタンクは製作され始めました。

カルティエタンクは戦車を見てインスピレーションを受け作られたと言われていますが、生まれたきっかけは第一次世界大戦で、この戦争の際に初めて使われ、戦争が終わるのに沽券したとされるルノー製の戦車を参考にケースがデザインされ、戦車という意味のタンクという名前が付けられたのです。このタンクは第一次世界大戦に参加したアメリカ軍ジョン・パーシング将軍に贈呈されたことでも有名な時計です。なお、1919年に発表されたタンクのーますは四角い直線的なデザインがさらに斬新であり、インパクトを与えるものだったとされています。

さらに、1921年にはタンクサントレを発表し、その後タンクアメリカンに引き継がれることになる腕に沿うようなカーブを描くケースが採用されました。その翌年になって、1922年にはタンクシノワが発表され、中国の寺院の正門からインスピレーションを受けて作られたモデルらしく、正方形を強調した力強いケースが特徴的です。さらに、1928年になるとタンクアギシェを発表し、2つの小窓の中に時刻を表す斬新なデザインが当時の話題となりました。