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ONKYOは、1946年に設立された日本のオーディオメーカーです。振り返れば、国内のオーディオ市場が最も活気にあふれていたのは、1970年代から80年代です。音楽を記録するメディアは、レコード、そしてカセットテープやオープンリールテープ。インターネット音楽配信などなくて、FM放送。どのメーカーも、スピーカー、プリメインアンプ、チューナー、カセットデッキ、レコードプレーヤー等、たくさんの種類のオーディオ製品を製造していました。

ONKYOもその例にもれず、未だにコアなファンを多く持つ「名機」は、この時代に起源があるものが多いです。特に、スピーカーの「D-77」シリーズは、1985年に製造を開始してから2016年現在に至るまで、モデルチェンジを繰り返しながら製造されており、まさにONKYOを代表するオーディオ製品だと言っても過言ではありません。木目を生かした落ち着いたデザインも、非常に上品なものです。

現在のONKYOは、ピュアオーディオ製品を製造する一方で、AVアンプやサラウンド用スピーカー等もたくさんのバリエーションを製造しており、今では総合AV機器メーカーとして広く認知されています。それら製品、および過去の膨大なオーディオデータを利用した「ホームシアターインストール」も行っています。これは、自宅にホームシアターを導入する際に、家の大きさや残響、防音を測定診断し、最も優れたシアターシステムソリューションを提案するというもので、AV専門店が行うことが多く、メーカー自ら行っているのは、あまりありません。

さて現在、ONKYOが最も力を入れているのは、「ハイレゾ」です。これは「ハイレゾリューション」の略で、すなわち、高解像度の音楽ソースをインターネットで配信し、専用の再生機器を用いれば、CDをはるかに上回る高音質再生ができるというものです。今後に大きな可能性を秘めた音楽ソースであると言えます。