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世界的に有名なブランドであるジバンシィ。ジバンシィとは1951年にユベール・ド・ジバンシィがコレクションを発表し、1952年にジバンシィ社を設立したのがはじまりです。

ユベール・ド・ジバンシィは1927年2月にパリ国外のボーヴェで誕生しましした。由緒ある古い貴族出身で、父親は公爵の称号を持ち、ロベール・ピゲ、ジャック・ファットのメゾンで修行を積んだのち、エルザ・スキャパレリのもでリスト兼主任となりました。1951年の初めてのコレクションでは資金面の問題もあり、コットン素材のブラウスやドレスを発表しますが、中でもシャツ素材で作った開襟でラッフル袖ノベッティーナ・ブラウスは話題となりました。その斬新なアイデアとシャープな感性が絶賛され、モードの神童と呼ばれ、1952年にジバンシィの設立となったのです。

なお、ジバンシィの目指しているクチュールの精神は、ユベールの残した言葉が象徴しています。ひとりひとりの女性の、最高の美しさを実現するためにあるオートクチュールですが、ジバンシィはスキンケアや香水、メイクアップにも自分のためだけに仕立てられたドレスを着たときの満足感を提供するのと同じ精神を貫いています。グレース王妃やジャクリーヌ・ケネディ、オードリー・ヘップバーンまでも惹きつけたこのユベールスタイル。それは貴族的な洗練性と、カジュアル、シックを融合させたものだったのです。

変化を続ける女性のライフスタイルにぴったり合っており、革新的ながらも誰もが受け入れられるデザインで、ユベールはエレガンスが普段着にもなりうる、ということを証明したと言ってもいいでしょう。変化し続ける女性のライフスタイルにあっていて、革新的ながら誰もが着ることのできるデザイン。ユベールは「エレガンス」が普段着にもなりうると証明したのです。ジバンシィが考える美しさとは、女性のひとりひとりが自分がどうありたいか、自分らしさを選び取ることで表現されるものだということですね。