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マンドラとはマンドリン属の弦楽器のことで、マンドリンより一回り大きな楽器です。マンドラ・テノーレとやや小さいマンドラ・コントラルトというものがあります。両者とも弦は4セット８弦で、マンドラ・テノーレはマンドリンよりちょうど1オクターブ低いG-D-A-Eです。マンドラ・コントラルトはビオラと同様でマンドリンより5度低くなっており、C-G-D-A。音色は丸みを帯びていて豊かで、音域は人間の声域に相当します。

通常ですとマンドラと言うと祖国であるフランス、イタリア、ドイツ、日本などにおいてはマンドラ・テノーレ、アメリカではマンドラ・コントラルトのことを意味しています。なお、マンドラ・テノーレの楽譜はト音記号で書かれていますが、実際に出る音は書かれている音より1オクターブ低くなっています。

マンドラ・コントラルトはビオラと同じでハ音記号で書かれていますが、マンドリン奏者が持ち替えて演奏しやすいよう、5度移調してト音記号を使うこともあります。マンドリンオーケストラにおいては、主に中音域を担当。主旋律や副旋律、伴奏などと幅広く活躍しています。なお、他のマンドリン属の楽器にはマンドリン・マンドロンチェロ、マンドローネなどがあります。

マンドラでおすすめのメーカーと言えばスズキヴァイオリン製造でしょう。鈴木ヴァイオリン製造と鈴木ヴァイオリン社とは戦前までは一つの会社でした。戦後、GHQによって財閥解体があり分離しました。分離後は鈴木ヴァイオリン社は木曽福島に設立したので、鈴木ヴァイオリン製造と区別するため、木曽鈴木と呼ばれています。

鈴木ヴァイオリン社は安いヴァイオリンや分数楽器、さらにベルウッドなどのブランド名でエレクトリックギターやベースなどを作っていました。ある時期にはかなりの生産量を誇っていましただが、1987年に倒産してしまい、機械や材料をESPに売却しています。一時期は相当な生産量を保っていたが、1987年に倒産し、材料や機械を音楽企業のESPに売り渡しています。