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日本を代表する偉大な冒険家、植村直己氏。 彼は日本人初のエベレスト登頂のみならず、人類世界初の五大大陸最高峰登頂も成し遂げた不可能を可能にしたアグレッシブな冒険家です。植村氏も太鼓判を押したのが、なんと、Nikon F2。対環境性、堅牢性に優れたニコンのカメラは、極寒の山岳でも決して壊れなかったのです。彼はのちにNikonから彼専用に開発されたNikon F2ウエムラスペシャルを愛機として携え、世界をまたにかけ冒険活動を続けていた。今回はそんな魅力極まるNikon F2のスペックについて書いていきたいと思います。 昭和46年に発売され、昭和55年6月には生産が終了。累計81万6000台を売り上げたこの制御式35㍉一眼レフカメラはNikonFのフラッグシップ機です。40年以上前の機種でありながらも、今でもその類い稀な堅牢性や現代のデジタル一眼レフに決して負けない魅力から人気は根強く熱心なファンが多いです。 1/90～1/2000秒間で中間シャッターが使える、タイムシャッターとセルフタイマー併用ですと2秒から10秒までのスローシャッターが可能だったり、メカニカル制御にもこだわりを感じるフィルム一眼レフカメラです。また、無調整でモータードライブが使用でき、フィルムの交換がスムーズで、裏蓋もヒンジで開閉可能です。また、レンズの視野率は100パーセントであり、M型ライカに匹敵するレベルの高精度なピントグラスも魅力的です。 最高級機種の例に漏れずファインダーは交換式で、通常のアイレベルの他に露出計内蔵のフォトミックファインダー、高倍率ファインダーなどが取り付け可能です。また、レトロ機ならではのシャッター音も面白いところ。被写体がびっくりするくらいに歯切れがよく、大きな音が出ます。昭和を代表する最高峰のフィルム一眼レフカメラがNikon F2なのです。