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長い間楽器を触っていると、その楽器を選ぶ際のこだわりやポイントがはっきりしてきますよね。ですが、初めてという人やほとんど経験のないという人の場合には、どうやって選べばいいのか分からないでしょう。ここでは、そういった方のためにお役に立てる選び方についてご紹介しましょう。

通常のピアノの鍵盤の数は88ですが、これは白い鍵盤と黒い鍵盤の合計が88あるという意味で、一般的なキーボードの鍵盤数は32から37、41～49鍵盤・61鍵盤・76鍵盤・88鍵盤のいずれかという場合がほとんどなのです。この鍵盤数によって演奏できる音域、つまり高い音から低い音までの幅が変わってくるということなのです。なので、鍵盤数が多ければ多いほど、より高い音から低い音まで幅広い音が出るというわけですね。

しかし、88鍵盤あったとしても、すべて使うということはまれでしょう。それなら、鍵盤数が少なくていいのか？と言われるとそれも違うと言えるでしょう。たとえば、32から37鍵盤や、41から49鍵盤だとしましょう。鍵盤楽器の演奏とは、右手と左手つまり両手を使って行いますよね。小学校などで習った真ん中にあるドの音の近くから右側を右手で、左側を左手で演奏するわけですが、こういった鍵盤の場合には左手で演奏できる範囲も右手の範囲も狭くなります。

特に32から37鍵盤のほとんどは右手だけの演奏を目的としているものか、子供のおもちゃ程度のものばかりでしょう。それが41から49鍵盤になれば少しはましになるでしょうが、どうしても演奏に幅がなさ過ぎてしまい、表現が貧弱になってしまうことは否めません。もし、迫力のある音を出そうと思えば低い音を効かせたりしますが、その低い音が鍵盤数が少ないがために出すことができないのです。

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