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横内の花子とは日本でも数少ないマンドリン製作者が製作したマンドリンブランドです。横内の花子は知る人ぞ知るというようなマンドリンブランドで横内紀夫さんというマンドリン職人が製作していたブランドです。横内紀夫さんは長野県の八ヶ岳が望める原村というところにマンドリン工房をかまえていました。今から約二十年前にマンドリン作りに専念するという理由でマンドリン工房にこもり製作にいそしんでいました。

この横内紀夫さんが製作するマンドリンは独自の技術を用いて製作されており、また細部までこだわりぬいた楽器を作っていたために月に一本しか製作することが出来ないと言われています。そんな横内紀夫さんは自らが製作するマンドリンを恋人に見立てて“花子”と呼んでいました。そのために横内花子マンドリンという名称がつけられました。また、この横内紀夫さんはマンドリン製作者としてだけでなく演奏者としても有名でした。

この横内花子マンドリンには根強いファンが多くいます。理由としては品質が高い楽器であり、流通量が少ないこと、そして一本いっぽんの楽器が異なっているというところがあります。日本でのマンドリン職人の数は非常に少ない上に独自の設計思想をもった品質の高い楽器ということでマンドリン奏者にとって一度は手元に置きたい楽器となっています。また、製作者である横内紀夫さんはすでに亡くなっており横内花子マンドリンは現存している楽器がすべてとなっております。そのために現存している横内花子マンドリンの中で特に品質が高いものはプレミア価格もつくことは間違いないと思います。

また、横内花子マンドリンは一見して見分けることが難しい楽器となっています。通常のメーカー品であればラベル等がしっかりと貼ってあるために製作された年代などがすぐに分かるのですが、横内花子マンドリンの場合はラベルが貼られてないものも多く出回っています。そのために製作年月等を推定するのは経験者でないと難しいです。このように貴重といえる横内花子マンドリン、見かける機会があったら一度手にしてみることをオススメします。