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一時期、技術大国日本のリーディングカンパニーとして、日本の象徴的な存在であったソニー。 とりわけ家電メーカーにおいては、日本にも名だたる企業が数多くありますが、ソニーの技術力は世界の一級品でありました。 ソニーのブランドは、ナショナルブランドとして、世界中から、高い評価を受けていました。 その製品開発力を見れば一目瞭然といえましょう。

１９５５年日本初のトランジスタ「ＴＲ１５５」を皮切りに、５７年には世界最小のポケッタブルラジオ「ＴＲ１６３」、６５年には世界初の家庭用ＶＴＲ「ビデオコーダーＣＶ－２０００」、６８年には初のトリニトロン方式採用のカラーテレビ、とその開発力は抜群。 ７９年にはあの大ヒット商品、日本の音楽界を変えたといわれています、ヘッドホンステレオ「ウォークマンＴＰＳ－Ｌ２」を発売、空前のヒット商品となり、世界のソニーの名を定着させました。 ８２年世界初のＣＤプレイヤー「ＣＤＰ－１１０１」など世界初の開発製品が目白押しという企業です。

そして満を持して１９９９年、宇宙型ロボット犬「ＥＲＳ－１１０」を発売、世界中を驚かせました。 このロボット犬というコンセプトが大いに世間を騒がせました。 当初ＡＩＢＯは、日米５０００体限定で発売された宇宙型ロボットでした。 ２５万円という高額アイテムにもかかわらず、プレミアがつくほどにヒットしました。

そして議論が巻き起こったのです。 「果たして、ロボットはペットになりうるのか？」 という論争が、世界中で行われたのです。 それは裏を返せば、それだけ技術力が優れロボットであったという証拠でもあります。

こうした世界のソニーの名をほしいままにしていたソーニーでしたが、最近のソニーにはその勢いが見られません。 世界を駆け巡るような、製品の開発が見られなくなったのは寂しい限りです。 そうした野心作が見られなくなったと感じる人は少なくありません。 昭和の時代のソニーの製品を知っている人から見れば、早く往年の技術のソニー製品の開発を見たいという人も多いでしょう。