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シンバルを選ぶ際に迷うメーカー選び。ここではおすすめシンバルメーカーとラインナップについて書いてみたいと思います。

まずはジルジャン。世界一のシェアを誇るシンバルメーカーで、その歴史は380年以上も前までさかのぼります。ベートーベンの第九の初演で使われたシンバルもこのジルジャンだったと言われています。プロ、アマを問わずありとあらゆる場面においてプレイヤーの要求にこたえてくれるシンバルです。人気のシリーズは“K Zildjian”と“A Zildjian”です。

次におすすめしたいのが、セイビアンです。1981年に生まれ20年程度でシンバルメーカーで世界的ブランドにまでなり、今もなお進化し続けているブランド。よくジルジャンと比べられることが多く、全体的なシリーズ構成や素材の配合割合なども上位、下位モデルともほぼ同様です。それはもともとジルジャン社にいたクラフトマンが独立して生まれたメーカーだからです。

次はパイステです。1901年にロシアで創業。その後エストニアからポーランド、ドイツ、そして現在のスイスへと移転しながら世界的に不動の地位を確立したメーカーです。ひとつひとつの個性的なサウンドキャラクターが特徴です。全体的な音の特徴は明るくてキラキラしたイメージの音ということでしょうか。プロに愛用されている人気のシリーズは「Signature」、「2002」です。

最後におすすめしたいのがイスタンブールです。シンバル発祥の地だといえるトルコのイスタンブールで工場が閉鎖されて働くところがなくなったジルジャンのシンバル職人を集めて作ったメーカーです。他のメーカーでは機械によるハンマリングが多い中で、このイスタンブールの職人たちは完全に手作業で1枚1枚ハンマーを打ってシンバル作りを行っています。音のイメージを一言で表しますと、繊細という言葉がぴったりです。その響きの繊細さは音楽に溶け込みやすくてオーケストラや吹奏楽、ジャズなどといったジャンルにおいて幅広く使われているシンバルです。