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ジャンベという楽器の発祥は、西アフリカ一帯の地域（ギニア、セネガル、マリ、コートジボワール、ブルキナファソ等）と言われています。楽器の形状としては深胴で片面の鼓面だけに皮が張ってあり、底面は穴があいていて中は空洞になっています。このジャンベという楽器は上記にあげた西アフリカでも特にマンディンゴと呼ばれる文化圏において伝統的に用いられてきた楽器であり、日常生活や祭儀の中で演奏されてきました。楽器に用いられている材質としては、中身がくり抜かれた木と、おもに山羊の皮を用いられて作られています。また、鼓面と胴体の部分は、鋲など使って固定されているわけではなく、ひもでくくりつけてあるだけという構造になっています。

そのため、皮を張りなおす事で張力の調整はできますが、スネアドラムのように演奏中にチューニングをするといった事はできないトラディショナルな作りのまま現代に至っています。また、立っても座っても演奏できるようにように、楽器自体は非常に軽く、立って演奏する場合には肩からストラップをかけて使われています。

ジャンベの奏法としては、バチなどを使わない為、素手で鼓面を叩いて演奏する手法となります。ですが、鼓面の様々な場所と鼓面の淵をたたく（スラップ）を使う事でたった１つの太鼓でありながらも高音から低温までな場広いサウンドを表現する事ができるという長所を持っています。

ジャンベという楽器が現代に市民権を得るきっかけとなったのは、ギニア出身のママディ・ケイタが、西アフリカの伝統音楽を紹介する学校（タムタム・マンディゴ）を築いた事に始まります。この学校から多くのジャンベプレイヤーが日本に進出し、日本でもこのジャンベという楽器の認知が広まりました。このトラディショナルな楽器は、現在はロックやジャズのシーンでも用いられ、昔のままの形状を保ちながらも最新の音楽との融合をはたし、その独特なサウンドが多くのパーカッショニストに愛されています。