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野球スピードガンは、ピッチャーが投げたボールの速度を測定することができる機器です。空中電力0.1ｗ以下の適合表示無線設備のものであれば、誰でも使用することができ、ピッチャーが投げた球の近くに構えるだけで球速がどの位のものであるのかを調べることができます。野球スピードガンがピッチャーの投げた球の球速を調べることができるのは電磁波を利用して球の速さを測るドップラー効果を用いて図っている為で、これはピッチャーの投げた球に電磁波を当てて、その周波数の変化を調べて球速を測っています。

日本では1976年から主にスカウトマンなどがピッチャーをスカウトする際に、その球速をスピードガンで測って参考するようになったのが始まりで、1980年からはプロ野球中継で野球スピードガンを使って測定した球速を電光掲示板に表示するようになっています。そして、現在ではテレビ中継においてもこのスピードガンを使って測定した球速が表示されています。また、高校野球でも2004年から野球スピードガンを使ってピッチャーの球速を測り、表示するようになっています。

国外ではアメリカのメジャーリーグで古くから仕様されているのですが、最近では2006年からスピードポジション社が開発した「PITCHf/x」という投球解析装置が全球場に配置されています。これは球速に加えて、リリースポイントやボールの回転数なども解析できる機器となっています。

そして、現在の野球スピードガンは、ほとんどのものが手で持つハンディタイプのものでミズノ、エスエスケイ、ブッシュネル、ユピター、アルピコのものなどが使用されています。ただ、最近ではAndroidやiPhoneのアプリとして簡易スピードガンもリリースされていてAndroid、iPhoneにこれらのアプリをダウンロードして野球スピードガンとして使用する人もいます。

ですが、これはあくまで簡易スピードガンということなので、より正確に球速を図るという場合にはしっかりとしたメーカーの野球スピードガンを購入して使用した方がいいようです。さらに、野球スピードガンは場所や周囲の環境によって測定に影響が出るとも言われていて、地形や測定する場所などよって球速に誤差が生じることもあるようです。