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カセットデッキという言葉を誰でも知っていますが、実際どういったものなのかちゃんと説明できる人はそういないのではないでしょうか？ここでは、そんなカセットデッキについてと、そのメリット・デメリットについて書いてみたいと思います。

カセットデッキとは、磁気テープなどのテープ状の記録媒体に信号を記録するもので、通常磁気テープに磁気記録という形で電気信号を記録するようになっています。中でも音響機器としてのものを言い、他にはビデオテープレコーダーやデータレコーダーなどとは区別して呼ぶことがほとんどです。特にコンピュータの補助記憶装置は、音響用に流用する場合を除くとカセットデッキとは呼ばないようです。テープのベースはポリエステルなどのようなプラスチックフィルムが使われており、それ以前はアセテートが使われていました。初期の頃は紙が使われていたこともあるようですね。

音響機器の名称としてはパワーアンプやスピーカーなどがついていて単体であっても音が出たり、小型のものなどを指しますが、オープンリールの機器やミニコンポなので、他の音響機器を使って音を出すものはテープデッキなどと言って区別することもあります。また、ラジカセなどのような他と一体型になった機器では、テープの部分だけを指す場合もあります。体積当たりのデータ密度が高く、信号の録音や消去が簡単にでき、長時間の録音に適しているというメリットがあります。さらに、アナログテープレコーダーや一部の固定ヘッドデジタルテープレコーダーでは、テープを直接切って編集する手切り編集も行うことができるメリットがあります。

そのいっぽうで、デメリットもまたあります。経年劣化によって磁性層が劣化したり、テープが伸びたり、切断などが起きやすくなります。また、連続したテープを巻き取るという性質上、ランダムなアクセスが困難で、一部を再生したい場合も時間をかけて早送りや巻き戻しをする必要があります。特にデジタル化と相性が悪いのがデメリットでしょう。