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日本ではラジコン用の操縦器（送信機）をプロポと呼ぶことが多いですが、本来は「プロポーショナル制御方式」のことです。手元で操作する送信機と、機体側に組み込む受信機やサーボ（制御機構）、スピードコントローラーなどを合わせてプロポセット、またはプロポシステムといいます。

日本遠隔制御はプロポで知られるメーカー。略称のJR、および「JR PROPO」ブランドが有名です。産業用・ホビー用の遠隔制御装置のほか模型ヘリコプターを開発・製造、近年は模型ヘリコプター事業を拡大、ホビーロボットにも参入しました。東京航空計器株式会社と共同でフライトコントローラーを開発し、純国産の産業用ドローン完成を目指しています。日本では1990年代後半から農薬散布用の無人ヘリが普及していたこともあって、ドローンの産業利用に積極的ですが、国産ドローンの開発では海外に遅れを取りました。

2016年には、三重県警の伊勢志摩サミット対策本部・ドローン対策部隊の警備演習に技術協力。同年のドローンソリューション＆技術展で披露された二重反転ローターの多目的無人ヘリ「EARTH ONE」は、交通インフラが整備されていない新興国や災害時における軽物資の空輸を想定し、ペイロード10kgでガソリンエンジン駆動、飛行速度は毎時50kmです。機体の悪用を防ぐため自動航行はせず、FPVシステムで遠隔操縦します。

2014年に発売された「JR NINJA 400MR」はホビー用クアッドコプターです。モーター軸間の長さ400mm、全備重量880gの比較的大きな機体で、一般的なマルチコプターと同じくプロペラピッチは固定ですが、モーターの回転を瞬時に切り替えられ、背面飛行も可能です。プロポメーカーとしての高い制御技術が生かされています。空撮よりも操縦を楽しむための機体ですが、カメラの搭載も可能、オリジナル塗装ができるクリアボディパーツの他、補修用の部品も豊富に用意されています。