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大人気だった自転車マンガの弱虫ペダルで主人公の小野田くんが乗っていたこともあって最近人気の上がっているスイスの自転車ブランドのBMCですが、プロロードレースに興味がある人は2011年にツールドフランスを制したカデル・エヴァンスが乗っていたバイクというイメージが強いはず。創立したのは1994年と最近のことですが、往年の名門レーシングバイクブランドのRALEIGH　の卸売り販売として設立出自からも分かるよういにオンロードバイク、オフロードバイク問わずレース色の強いブランドです。

新陳代謝が激しいプロロードレースの世界で珍しいバイクブランドの名前を冠するUCIプロチームであるBMCレーシングを長い間運営しており、レースシーンからのフィードバックを蓄積している店からもロードレースへの情熱を伺うことができますね。名門の老舗バイクブランドが生産や設計も人件費の安い外国へ移していく中で、人件費の高いスイス本国に設計拠点をおき、院ペックの本国生産やコンセプトモデルの発表、などといったアウトプット活動をし続けている点も注目されています。とにかくこのブランドはいい自転車を作るため技術も機械にも投資を惜しまないメーカーという印象があり、今後も期待できるメーカーです。

そんなBMCが作るロードバイクはいつも一貫した設計思想がありながら他社には見られない独創的な技術にあふれています。例えば、BMCの代名詞とも言えるiSC(Integrated Skelton　Concept)　は、シートステーをトップチューブ接合部より下に繋げることによってバイクの反応性に直結するBB部周辺の横方向の剛性を保ったままシートポスト丈夫を前後へとしならせ、座った時の快適性を確保。

そんなBMCのロードバイクの中で唯一とも言えるteammachine ALR01はおすすめ。上位機種のSLR03　と同様にフレーム素材をアルミにすることで買いやすい価格のモデルとなっています。フレームの上半分で乗り心地の良さを、下半分で剛性感を設計するTCC(Tuned Compliance Concept)　を採用していて、入門機ながらBMCらしい走りが感じられます。