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ウィリエールはイタリアの競技用自転車メーカーで、主にロードバイクを生産しています。このメーカーはピエトロ・ダル・モリンによって1906年にイタリアのベネチア郊外の北イタリアで有数の陶器の生産地であるモンテ・グラッパの麓のブレンタ川沿いにある街、バッサーノ・デル・グラッパにある工場において製造を始めたそうです。なお第一次世界大戦後にはモリンの息子であるマリオが会社を経営し、業績を上げていきました。

第二次世界大戦後にはこのブランドはトリエステ出身のジョルダーノ・コッターをキャプテンとするプロレーシングチームを結成します。1945年秋になるとウェルエール・トリエスティーナというブランドに改名し、それと同時にシンボルマークとしてハルベルトのマークを採用。1948年になるとフィオレンツォ・マーニによって磁路でイタリアを制覇したことで有名となります。最盛期になると300人もの社員を有し、一日当たり200台もの自転車を製造していたそうです。

ですが、世界大戦の影響とスクーターの発達によって経営が圧迫。1952年にはその生産が終了しています。1969年、ロッサーノ・ヴェーネ出身であるリノ・ガスタルデッロドとその息子が自転車の製造を再開し、彼が死去した後はアンドレア・ガスタルデッロ、エンリコ・ガスタルレッド、ミケーレ・ガスタルデッロの3人により運営されるようになりました。現在のファクトリーはロッサーノ・ヴェーネトにあります。

このブランドの代表モデルとしてイゾアールXPがあります。名前の由来はフランスのイゾアール峠で、ツールドフランスでもよくコースに採用されています。カーボン製のロードバイクの初級モデルです。さらにモンテ・グラッパというモデルは、名前の由来がバッサーノ・デル・グラッパ近くの山の名前で、ジロデイタリアでよく登場する山です。ロードバイク初心者用のアルミ製モデルです。これからロードバイクを購入する方のご参考になれば幸いです。