京都TOPはヌートリアの毛皮買取を行っています。

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ヌートリアはアルゼンチンに生息する大型のげっ歯類で、刺し毛は太くて硬いのですが、綿毛はソフトでなめらかなので、綿毛の部分だけを染色して利用されることが多く、様々な色を表現できることから、多様なファッションアイテムに使用されています。体長は50センチと大きく、体重は5キロから10キロくらいまで育ちます。毛皮として利用されるものは、養殖のような飼育環境で繁殖させたものが多いので毛質も良く、毛色も均一化されています。

見た目はカピバラを小型化させた感じですが、カピバラと違って、人に懐くことがなく、かなり凶暴なので、加工を目的とした繁殖のみが繰り返されていて、繁殖力が非常に強いことから、欧米やアジアなどでは、害獣として指定されています。日本では、洋ドブネズミまたは、外洋ドブネズミと呼ばれていて、1930年代に素材にする目的で輸入されたものが野生化して、田畑を荒らすなどの被害が出ています。

ヌートリアの毛皮はとても良質なために、意図的に導入する国が多くあり、日本では太平洋戦争や朝鮮戦争のときに皮を利用するために西日本で飼育されていましたが、戦争が終わり、需要がなくなると野外に遺棄されて、それが関西地方の多くの地域に侵入をして農作物への被害が懸念されています。

丈夫で育てやすく柔らかくて上質な毛質を持っているので、防寒服に加工されて世界各国で流通していましたが、管理が悪いと病気などで死亡してしまうことが多く、毛質も低下することから飼育放棄してしまう養殖業者も多いとされています。

軍服などに使用されていた過去があるために、高級素材という印象を抱く人は少ないのですが、現在では良質な素材を生産するために養殖業者が徹底的に管理をして、硬い刺し毛を抜くなどして商品化されているので、世界的にも高級素材として扱われるようになっています。肌に触れた時の感触が非常に心地よいとされていて、マフラーなどの首周りのファッションアイテムとして加工されることも多く、高級品として高値で取引をされる場合もあります。