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シタールギターは、エレキの一種で別名はエレキシタールといわれています。エレキギターのデザインと同様に見えますが、音色はインドそのものの音なのです。シタールとは19弦に金属弦を7本持つ楽器です。18世紀からシタールはインドの楽器として奏でられています。この音色をエレクトロニック・シタールでも近い音色を再現しているのがシタールギターです。

インドの音色をシタールギターで再現すると、共鳴弦の音色で振り切ってしまう音になります。振り切れるとは、ミの音がずれることでひとつひとつの音を共鳴させます。これは、ゆっくり鳴らしても音に響きの幅が生まれるということです。他のギターのように次々に音を弦で鳴らさなくても、ひとつの音で共鳴させて響かせるのがシタールギターの音色なのです。これをビブラート効果がある音色ともいいます。このように、インド独特のオリエンタルな音色をエレキギターで再現したのがシタールギターなのです。

シタールギターの見た目は、エレキギターと同じように見えます。シタールギターと似ている部分もあって、ネックが長いことです。また、ブリッジがゴムに似た仕様なのでインドの音色が出るのです。これはバズった音と表現されることがあります。エレキギターでオリエンタルな音色を再現しようという試みは、1960年代に始まっています。ビートルズのジョージ・ハリスンが有名なエレキシタールの奏者です。本場のシタールの奏で方を覚えて、それをエレキで再現しています。これがロック界におけるインド音楽との出会いで、ラーガロックと呼ばれています。それを引き継いだ形で、エレキギターとシタールを融合させたモデルを発売したのがダンエレクトロ社(Danelectro)です。

シタールギターの有名ブランドは、クエストインターナショナル社(QUEST INTERNATIONAL LTD.)のStars Guitar Sitar RDのエレクトロニック・シタールです。こちらのモデルは、ジョージハリソンの音色を復刻させています。インド的な抒情溢れる音色を表現しています。