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ウクレレの先祖の楽器はブラギーニャといいます。この発祥はポルトガルになります。ハワイに到着したポルトガルからの移民者が、上陸の際に一緒にブラギーニャを持ち込んだところからハワイのウクレレの歴史が始まるのです。このブラギーニャは完全にポルトガル仕様なのですが、この音色を気に入ったハワイで大量に生産性を高めたかったことがウクレレ改良につながったとされています。実は、独特なウクレレの形はハワイで考案された形です。恐らくハワイの音楽や原材料がウクレレの形に影響したのです。ウクレレの原材料には、ハワイの木材であるコアの木が使われています。高級木材として知られているコアの木で生産性を高めるという点は、ハワイの考案者がウクレレの音色を愛していた証拠でしょう。マヌエル・ヌナスという人物がコアの木とブラギーニャをマッチングして、ハワイ改良のウクレレにしたのだと伝えられています。

ウクレレの名称は、ブラギーニャから発生したのではなく、ウクレレが誕生した時にハワイで人気があった奏者の通称からつけられたと言われています。つまり、ウクレレはハワイの人達に音色も形も愛されていた楽器だという事です。確かに、ハワイのヤシの木とウクレレはとても絵になります。今では、ポルトガルから発祥した楽器が祖先というよりも、ウクレレはハワイオリジナルの楽器という印象が強いです。ウクレレのサイズはソプラノ、コンサート、テナー、バリトンの4種類があります。日本では余り知られていませんが、ウクレレはウクレレ本体のサイズを活かして音の違いを出す為の演奏方法がハワイでは主流なのです。

ウクレレのメーカーは、アメリカにある1833年創業のウクレレメーカーのマーティン(Martin、C.F.Martin & Co., Inc.)が有名です。日本にも輸入代理店がありクロサワで販売しています。日本でウクレレが発売されているのは、1950年代からアメリカ軍がウクレレを日本に持ってきたことから音色が広まり人気楽器になったことが背景にあります。