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乗馬の鞍は、乗馬スタイルによって、ウエスタンとブリティッシュと呼ばれるものに分かれますが、今回は、ブリティッシュの鞍の種類とお値段について考えたいと思います。

ブリティッシュには、障害鞍、馬場鞍、総合鞍の3種類の鞍があります。障害鞍は、障害飛越専門に作られた鞍で、柔らかく乗りやすい設計になっているものが多く、障害にも馬場運動にも使えます。馬場鞍は、馬場馬術専門に作られた鞍で、馬場運動にしか向きませんが、深いシートになっているため、障害鞍よりも緻密に馬を制御できる設計になっています。総合鞍は、障害鞍と馬場案の中間の鞍で、障害飛越にも馬場馬術にも使えますが、その分、本当の意味では、どちらにも向いていないように思えます。やはり、障害飛越は障害鞍を、馬場馬術は馬場鞍を使うほうがいいでしょう。

鞍はさまざまな国で作られていますが、人気があるのは、障害鞍はフランス産、馬場鞍はドイツ産でしょう。フランス産の鞍は、革が柔らかく、シートは浅めで、クッション性が高いことが特徴です。日本人の体型にもよく合うので、障害飛越では、ほとんどの人がフランス産の鞍を使用しているようです。フランス産の鞍の有名どころは、BDで、お値段は55万円ほどですが、お値段だけの価値がある1品だと思います。ドイツの鞍は、革が固く、シートはとても深く、座ることに特化しているのが特徴です。馬場鞍としては、他国の鞍の追従を許さない乗りやすさで、日本人にも人気があります。ドイツの鞍の有名どころは、パッシェなどがありますが、お値段はやはり55万円ほどになります。

乗馬を始めると、乗馬クラブで鞍の購入を勧められることがあると思いますが、そのあまりのお値段に躊躇する人も多いしょう。確かに新品の鞍ひとつで、安い中古車が買えてしまうというのは、かなり厳しいお値段かもしれません。しかし、鞍は本当に高価なのでしょうか。鞍は、よいものを購入し、お手入れを怠らずに大切に使えば、20年くらい使えるものです。例えば、50万円の鞍を購入し、20年間使うと、1年当たり、12,500円の買い物になります。そう考えると、決して高価すぎはしない買い物なのではないでしょうか。