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◆乗馬鞭の役割

乗馬鞭は乗馬用品の中では、あまり慣れないツールですが、馬への支持を出したり、合図を送ったり、乗り手の意志を馬に理解してもらうために使用します。乗馬鞭はコミュニケーションツールであって、言うことをきかない馬に体罰を与えるものではありません。乗馬鞭で馬の肩を優しく撫ぜるなど、ご褒美として使う場合すらあるのです。乗馬鞭を使う場合は、馬の肩のあたりを軽く打ちます。打たれた馬が痛くないのかと気になるところですが、一般的にはあまり痛くないと言われています。なぜなら、馬が本気で痛がると、乗り手が振り落とされるほど暴れるからです。痛みというよりも、その音に反応するのですね。

◆乗馬鞭の短鞭と長鞭について

乗馬鞭を初めて持つときには、60〜70センチ程度の短鞭が持ちやいと思います。まずは、持ってみて、手になじむものが1番です。さらに、手首に掛けるリストループがついているものを選ぶと、何かの拍子に落とす心配がないので、安心できますね。短鞭の主な使用シーンは、乗馬や障害のときですが、一般的に乗馬を楽しむ程度ならば、あまり鞭を使う必要はありません。長鞭になると、110センチぐらいの長さになり、専門的な馬場馬術や競馬などで使います。運動性や機動性を高めるために使うので、馬の腰から後ろ足に掛けて鞭を入れます。

◆乗馬鞭のお手入れについて

乗馬鞭は基本的に消耗品です。丁寧に使って、革の部分は水に触れないように気をつけてください。鞭は、乗馬靴や、ほかの馬具と同じようにメンテナンスして、大切に扱いましょう。しかし、いくら大切に扱っても、消耗品ですので、どうしても傷んできます。汚くなってしまったり、芯が見えてしまったりしたものは、早めに買い替えることをおすすめします。

◆最後に

乗馬鞭は、馬にとっては、とても刺激が強いコミュニケーションツールです。敏感な馬の場合は、乗り手が乗馬鞭を持っているだけでも、緊張してしまいます。事故が起きないように、けっして、手荒に使うことなく、優しく使いたいですね。