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ゴールドムンドは、1978年にスイスに設立された会社です。当初はアナログレコード再生のためのリニアトラッキングアームとターンテーブルを製造しており、それら製品はアメリカやヨーロッパで高く評価されました。そして1987年には日本に進出し、オーディオの数々の賞を受賞したことで、オーディオ評論家から一般ユーザーにも幅広く認知されることとなりました。

そして今では、ゴールドムンドの製品はユニバーサルプレーヤーからD/Aコンバーター、プロセッサー、プリアンプ、パワーアンプ、スピーカーシステム、ホームシアターシステムなど、ハイエンドオーディオの総合メーカーとして広く知られています。外見で特徴的なのは、白っぽく見える筐体と、左右シンメトリーのデザインです。ややもするとオーディオ製品はメタリックで無機質になりがちですが、ゴールドムンド製品は、あまり金属の冷たさを感じさせない外見が特徴です。時計にも似て、筐体にお金をかけてゴージャスに見せるあたりは、やはりスイス製なのでしょう。

それら製品のなかで、最もゴールドムンドらしさを感じさせるのは、ユニバーサルプレーヤーの「Eidos Reference Blue」でしょう。再生可能メディアは、BD、DVD-Video、DVD-Audio、AVCH、SACD、CD、HDCD、CD-R/RW、DVD±R/RW、DVD±R DL、BD-R/REと非常に多岐に渡ります。出力も、オプティカルやHDMIまでをサポートしています。また、4本の太い脚が独立して外観上のアクセントとなっているのは、とても安定感があります。ただし価格も素晴らしいもので、定価で何と1360万円もします。

なお2011年、日本でゴールドムンド製品の輸入と販売を行っていた商社が、在庫切れ次第、取り扱いを終了することを発表しています。現在、日本国内でゴールドムンドの代理店はない状況ですが、同社はスイスを代表するハイエンドオーディオメーカーです。