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KUROはパイオニアが2007年から2009年にかけて発売していたプラズマディスプレイのブランド名です。 KUROという名は珍しいですが、日本語の「黒」を表しており、パイオニアの製品に対する自信の現れです。

プラズマパネルや液晶パネルには欠点があり、ブラウン管に較べてコンスラストが低い点でした。 特にプラズマパネルでは黒が白っぽくなる傾向がありましたが、KUROではコントラストを当時のライバル機種の1.6倍から2倍程度のコントラストを実現していました。 そのために当代随一の画質を誇っていました。

もともと、パイオニアはプラズマパネルの自社生産から、プラズマディスプレを生産販売、家庭への大型のプラズマテレビの設置まで一連の事業を行う、 プラズマディスプレイを牽引するリーダー企業でした。 また、販売するプラズマディスプレイは42型以上であり、50型、60型までの大型ディスプレイをラインアップしていました。 パイオニアが発売していたものは、大型テレビというよりも大型ディスプレイであり、主にホームシアター等での活用を前提としていたため、 TVチューナーに関しても別売りの機種が多いです。 どちらかと言えば、テレビを見るというよりはBDプレーヤ等を接続して大型ディスプレイで映画等を楽しむというイメージです。 また、ホームシアターで高級オーディオに負けないように筐体はピアノブラックで仕上げられていました。

今まで説明させていただいたように、パイオニアのKUROは高画質なのはもちろん、筐体の仕上げも高級感あるれるものでしたが、 価格の方も一流で、60型のトップモデルの定価は100万という、今考えると驚異的な価格であり、 AV(オーディオビジュアル)マニアにとっては憧れの1台でした。 そのためか、KUROを現在でも使用している方は大事にされている方も多く、SNS等を見ているとKUROで東京オリンピックを見たいという声もみられます。 既に購入から10年近く経っている方も多いはずですが、それでも東京オリンピックを持つほどパイオニアのプラズマディスプレイの画質に惚れ込んでいるのだと思います。