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甲府に本拠を置くＫＳＣは、かのモデルガン全盛期の雄、ＭＧＣと深いつながりを持っている会社です。 かつてはＭＧＣの部品下請けを行っていたということでしたが、ＭＧＣが休業解散してからは独自にエアガンを開発。 以後、エアガン、モデルガンのメーカーとして開発・製造・販売を行っています。

実質最初に製造したのは、ガスブローバックのＭ９３Ｒでした。 設計製作はＫＳＣだったものの、販売はＭＧＣグループのタイトーのブランド名で行われました。 エアガンで初めてセミ／フル／三点バーストの三つを実現した同モデルは当時、画期的なものでした。 また、その後自社で最初に設計から製造、販売まで行ったＰ２３０は、当時コルトガバメントのような大型拳銃しかなかったガスガンの世界に初めて登場した中型拳銃でした。

このようにＫＳＣは常に技術に対して大きなこだわりを持っているほか、そのディテールや質感を限りなく実銃に近づけるという姿勢を常に保ち続けています。 ですので、ＫＳＣが販売するエアガンは常に他社製の最上位機種と比べても引けを取らない最高級レベル。 しかも値段は競合品よりやや低めに設定されるなど、良心的な方針を貫いているようです。

ＫＳＣのエアガンでは、前述したような拳銃のラインアップのほかに、定番のアサルトライフルも充実しています。 Ｍ４系のカービンも多数出されていますが、実物のデザインに忠実な機構や、表面仕上げにとことんこだわるなど、こだわりすぎと言っていいくらいの仕上がりのよさは脱帽ものです。 これはもう、サバゲー向けというよりは、本物志向のマニア向けの一品だといっても過言ではないでしょう。

余談ですが、ＫＳＣのエアガンではよく、自社のブランドロゴをちょっと見ただけではわからないような場所に「隠して」刻印する、ということを行っているようです。 これもまた限りなく本物の銃に表面状態を近づけようという考えの表れだとのこと。こうなると、手に入れても、外で使おうという気にはあまりなれないかもしれませんね。