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KTWは岩手県花巻市にあるエアガンのメーカーです。 社長はかつてGUN誌でレポーターを長年務めていた和智香氏。 最初T&G社として主に他社の下請けを行い、のちに自社でエアガンを設計・製造するようになってから、やがて社名をKTWに変更したということです。

同社の特徴は何といっても、他社では手掛けることのない、歴史上名高い銃をもっぱら手掛けているという点でしょう。 また、そのクオリティーの高さには定評があります。 当初はエアコッキングガンを中心に製作していましたが、のちに旧日本軍の九六式軽機関銃を手掛けた際、電動ガン方式を採用しました。 また、動作機構などにも独自のものを開発し取り入れています。

これまで製作されたKTWのエアガンモデルは、旧日本軍の小銃や機関銃類、さらにはモシン・ナガンやリー・エンフィールド、フランキ社のSPAS 12、火縄銃やフリントロック銃まで、マニアの目から見ればかなり「渋めの」ラインアップがなされています。 またその製作においては実銃で採寸を行うなど、あくまで質へのこだわりがうかがえます。

そのようなモデルですので、KTWのエアガンは射撃そのものを楽しむというよりも、観賞用、ないしは屋内で動作を楽しむ「お座敷向け」の用途に限定されてくるでしょう。 何しろライフルなどの長ものだと、どれも十万円以上、軽機関銃などでは三十万円以上もの価格が付けられています。 サバゲーのような屋外の激しいアクション場面にはとても持ち出せるものではありません。

その仕上がりから、部屋に飾って鑑賞にあてるのが一番無難な「使い方」になるのかもしれません。 生産数量も決して多くはありませんので、それ自体、工芸品、美術品のようなものとみる必要がありそうです。

なお、同社の社名の由来ですが、これはSPAS 12を手掛けていた際、同銃がターミネーターに登場することから、防弾チョッキも貫くKTW弾のイメージが凶悪なターミネーターと結びついて連想され、それを社名に取り入れるに至ったのだと言われています。