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マルゼンは東京都墨田区にあるエアガンのメーカーです。 ＢＢ弾全盛となる以前の「つづみ弾」のころからスポーツエアガンを作っている、いわば老舗のメーカーです。 また、現在主流となっている６mmのＢＢ弾をエアガンに使用することを始めた最初のメーカーであり、サバイバルゲームでは最初期の頃から使われたという「歴史」があります。

マルゼンのエアガンで初期の頃、人気が高かったのは小型サブマシンガンのＫＧ９でしょう。 このころのエアガンは１発ずつ人力でポンプに蓄圧して発射するエアコッキング式が主流で、サブマシンガンといっても引き金を引き続ける連射が基本でした。 ただ、ＫＧ９はシンプルな構造と外観が特徴で、扱いがしやすく改造にも向いていたため、様々な使われ方がされました。 サバイバルゲーム初期の頃、マルゼンのエアガンはトップの人気を誇っていました。

現在はガスブローバック主体で、イングラム、スコーピオンＶｚ６１、ＭＰ５など、小型のサブマシンガンを相変わらずモデル化しています。 また同社ではレミントンＭ８７０などのショットガンのモデル化を昔から行っており、現在はガス圧を使った自動給弾や実銃の動作と同じ排莢動作を再現するなど、バリエーションの開発にも力を入れているようです。

マルゼン　エアガンのもう一つの特徴としては、ドイツ・ワルサー社との提携を挙げられるでしょう。 現在でも多数の自動拳銃を有する「本家」であるワルサー社と正式契約を結んだマルゼンは、モデル化に当たって実銃の正規の図面の提供を受けたり、構造におけるアドバイスを受けたりするなど、密接な協力関係の存在を売りにしています。 価格は若干高めではあるものの、刻印や表面メカニズムの詳細に至るまで忠実に再現されており、「ワルサー・ハンドガン・シリーズ」とも呼ばれる一連の製品群は、マルゼンのエアガンラインアップの中でもひときわ精彩を放っているといえるでしょう。

このようにマルゼンは、エアガン老舗としての立場を貫きつつ、ガス方式にこだわりながら独自の路線を切りひらきつつあるのではないかと思われます。