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コーラングレは、ダブルリードの木管楽器の一つです。オーボエに比べると低い音色を奏で、オーボエと同じF管楽器です。 アルトオーボエと呼ぶことも、たまにあるそうです。「コーラングレ」の意味は、イングランドのホルンで、フランス語です。 1720年にシレジアのブレスラウのヴァイゲル家によって、オーボエ・ダ・カッチャ式の曲がった管体に球根形のベルをつけたことが始まりです。 ベルが開いて、2つのキーを持っていて、テノールオーボエや、オーボエ・ダ・カッチャは、中世の宗教の絵に登場する天使が吹いているラッパに似ています。 その影響で、中央ヨーロッパのドイツ語圏では、「天使の角笛」と呼ばれるようになったそうです。「天使の角笛」は、ドイツ語で、 「engellisches Horn」と言いますが、別の訳し方で、「イングランドの」との意味があり、、「天使の角笛」から「イングランドのホルン」に 変わりました。1760年頃にオーボエ・ダ・カッチャが使われなくなった後、他にいい名前がなかったために、テノール・オーボエは同じ名前で呼ばれたそうです。 コーラングレの先端部のベルが、洋ナシに似ていて、丸く膨らんているのが特徴的です。コーラングレは、オーボエより５度低い音がでます。 オーボエ演奏家が演奏しやすいように、オーボエと同様に、指使いが同じ音を同じ音符で記載するそうです。オーケストラでは、コーラングレ をオーボエの演奏家が持ち替えて演奏する機会が多いそうです。コーラングレを扱っているメーカーは、まずフランスでは、ロレー、リグータ、 マリゴ、アメリカでは、ラウビン。コーラングレが活躍する主な楽曲としては、ヨセフ・フィアラのイングリッシュホルン協奏曲、 モーツァルトのイングリッシュホルンと弦楽のためのアダージョ、スクロヴァチェフスキのイングリッシュホルン協奏曲などあります。