滋賀TOPスポーツは薙刀用品の買取を行っています。

薙刀（なぎなた）は、反りのある刀に長い柄を付けた武具です。地上から騎乗の戦士を薙ぎ払うように使ったことから薙刀と呼ばれたといわれています。柄の長い刀から長刀（ながなた）と呼ばれ、短刀（たんとう）に対する長刀（ちょうとう）と区別するために字を変えて薙刀としたという説もあります。現在は、漢字で“薙刀”と表記した場合は古来からある武具そのものを指し、ひらがなで“なぎなた”と表記した場合は競技あるいは競技用の武具を指します。

薙刀は鉄砲が伝来して戦闘方法が著しく変化したことによって戦場で使われなくなり急速に衰退し、装飾的な武器あるいは子女の護身用として用いられるようになりました。そのため現代のなぎなたも女子が主流です。なぎなたは他の武道と同様に、第二次世界大戦で敗戦した後は禁じられていましたが、1952年に連合国軍の占領が解かれて武道が復興し、1955年に全日本なぎなた連盟が発足して今日に至ります。

なぎなた競技には、1人対1人の試合競技と、2人1組で型を演じる演技競技があります。試合用のなぎなたは、全長210～225cm、先端の刃部（はぶ）は50cm、残りの柄部（えぶ）との間の17cmの重なりにビニールテープが巻かれています。刃部は幅2cmの竹片を2枚合わせて刀のような反りを出してあり、切先（きっさき）は革のたんぽで包まれています。柄は樫で断面は楕円形です。重さは650g以上です。演技用のなぎなたは、全長210～215cm、刃部は50cmで革製の鍔（つば）が付いています。すべて樫でできていて重さは900g以上です。なぎなたで打ち合うため、選手は面（めん）、胴（どう）、垂（たれ）、小手（こて）、すね当て（すねあて）の5種類の防具を装備します。面は頭部と喉、胴は胸から腹、垂は腰と局部、小手は手から腕、すね当ては脛を守ります。

試合場は、板張りの床に白のラインテープを貼って作った、12m四方の正方形のエリアです。試合の場合は、この中で対戦する2名が技を出し合い、3本勝負が原則で2本先取すると勝ちとなります。技とはなぎなたで相手の防具の決められた個所、面、喉、胸、胴、小手、脛を打突することです。打突が有効であるかは3名の審判員が判定します。試合時間は通常3分、延長戦は2分で、1本先取で勝ちとなりますが、勝敗が決しない場合は審判の判定にまかせます。演技の場合は、2人1組で合計8本のうち3本の型を演じ、5名の審判が判定します。

国際大会は世界なぎなた選手権があります。1990年に国際なぎなた連盟が設立され、世界なぎなた選手権が始まりました。4年に1度、男女の個人と団体の3種目と演技1種目の4種目を競います。 国内大会は、皇后杯全日本なぎなた選手権や全日本男子なぎなた選手権などがあります。

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