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1983年から84年にかけてフジテレビで放映されたSFアニメ『機甲創世記モスピーダ』。この作品に登場する、ライディングスーツと一体化して戦闘強化服になるアーマーバイクにはファンが多く、その姿を実車で再現して走らせた人もいます。 番組のメインスポンサーは学研（学習研究社、現在の学研ホールディングス）。 当時発売された、バイクからライドアーマーへ変形する玩具は有名です（プラモデルは、同じくスポンサーだったイマイから。

2000年代に入った後も複数のメーカーが、アーマーバイクの可変トイを開発しています）。 主人公レイを食っていた観のある人気キャラ、スティックのライドアーマー姿と、可変戦闘機レギオス・エータはダイキャストモデル化されました。 レギオスは1/55スケール、設定通りにアーモダイバー（バルキリーのガウォークと同様の中間形態）、アーモソルジャー（人型）へと変形します。

学研ダイキャストのブランド名は〈ZDC合金〉。ZDCとは、日本工業規格における亜鉛合金を示す記号そのもの。 学年誌『科学』『学習』で知られたこの会社らしいネーミングかもしれません。

小学校各学年向けに発行されていた科学と学習にはいろいろな漫画が連載されていて、あさりよしとお『まんがサイエンス』は特に有名。 以前の掲載作の中には、テレビアニメ化されたものもあります。 その一つが、石森（石ノ森）章太郎原作の『チックンタックン』。

アニメの放映は1984年（70年代の連載『SPハーレー』の悪役だったDr.ベルとギジギジがテレビに出てきたので、目をひかれた人は結構いるはず）。 ZDC合金でも商品展開されました。

アール星の王子チックンは、頭の後ろのレバーを押すと、帽子型のお目付け役ロボット・タックンが跳ね上がる仕掛け。 Dr.ベルは目の表情が変わって、釣鐘形の顔の縁に歯がずらりと並びます。 警護役ロボット・ジタバタメカタンのDXタイプは、頭の先にパラボラアンテナやドリル、707ジュニアのようなプロペラを装着して、宇宙・地中・水中タイプにチェンジ。 脇の下に車輪、すねの中にも車輪が隠されていて、転がして走らせると頭のアタッチメントも回転します。 チックンの宇宙船メンフォー（ラーメンどんぶり型UFO）、Dr.ベルのナマズ型宇宙船ナズマーも発売されていました。