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クローバーの子会社として1982年に設立されたポプラ。女の子向けキャラクター製品を製造販売しましたが、同年放映のロボットアニメ『魔境伝説アクロバンチ』の合金玩具も出しています。 秘宝クワスチカを探して世界中を旅する蘭堂ファミリーのモービルホームでもある合体ロボット、アクロバンチ。 アオシマからプラモデルも発売されました。ポプラの製品は、合体しないスタンダード版〈合金アクロバンチ〉と、デラックス版〈驚異合体5アクロバンチ〉（驚異合体には、ダイキャスト製とプラ製の2種類を販売）。 飛行メカが胴体となり、2台の大型バイクが両腕に、クルマ2台が両脚になるという比較的簡単な合体デザインだったので、これを再現した玩具もプロポーションは良好でした。

83年から84年にかけて放映された『亜空大作戦スラングル』の合金トイは、ポプラを製造元として、クローバーから発売されています。 宇宙空間に大気が存在する特異領域「亜空」、その只中に浮かぶ巨大都市ギャラクタウンを舞台としたSFメカアクション。

犯罪組織に対抗する超法規的な特別機動部隊ゴリラの活躍は、ハワイ5-0を思わせるものがあります。 百花繚乱だった80年代アニメの中で、『銀河旋風ブライガー』をはじめとするJ9シリーズでも話題となった山本正之の音楽、とりわけエキサイティングな主題歌、「ゴリラ！ゴリラ！」の女声コーラスと共に、多くの人の心に残るアニメ。 ゴリラの主力メカ（トレッカー・ヴィークル）スラングルは、状況に応じて飛行型・走行型・格闘戦用ロボットに変形。

〈スラングチェンジモデル　DXスラングル〉の名で発売された合金トイは、アニメと同じく白を基調に青と赤をわずかに配したスマートなカラーリングで、肩や膝の黒いガードバーがアクセント。 アタックモード（格闘用）から変形すると、胸や背中の銃座が起き上がり、銃手の姿が現れます（オープンシートになっているのは、空気のある宇宙という類例のないステージを印象づけるためのデザインなのでしょう）。

DXスラングルの肘関節は固定ですが、脚は膝と足首まで可動、ラチェット（爪車）機構でポージングを保持できるようになっていました。 ヴィークルモード（飛行タイプ）では、両脚を前方に伸ばして足の甲を真っ直ぐそらせる形になるので、足首の関節部に四角い隙間があくのですが、そこを塞ぐシャッターが可動するのが立派なところ。 アクロバンチと同じく、可変ギミックを持たないスタンダード版も発売されていました。