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鎌倉芳太郎は、沖縄の紅型、藍型等型絵染めの研究者であり伝承者でもあります。 型絵染めの重要無形文化財保持者(人間国宝)でもあります。 明治31(1898)年に生まれ、昭和58(1983)年に死去されました。
鎌倉芳太郎は沖縄の型絵染めの研究者、伝承者でありますが出身は香川県です。 なぜ香川県出身の鎌倉芳太郎が沖縄の型絵染を研究、伝承者になっていったのか。 それは大正10(1921)年に、東京美術学校図画師範科を卒業して、文部省より命じられて沖縄県女子師範学校教諭県沖縄県立第一高等女学校教諭となり、沖縄に出会ったことがきっかけです。 沖縄の地を訪れた鎌倉芳太郎にとって、沖縄の自然は彼の美術家としての感性に大いに刺激を与えました。 沖縄の強い日差しと溢れるような南国の色彩にとにかく感激した鎌倉芳太郎は教壇に立つ合間に琉球芸術の研究に没頭しました。 大正12(1923)年沖縄から東京に戻り、もう一度勉強するため彼は再度東京美術学校研究科(美術史研究室)に再入学します。 そこで、鎌倉芳太郎はこれまで研究してきた琉球芸術を発表したものが認められ東京帝国大学の建築家および美術史家である伊東忠太教授指導の元、彼は琉球研究に打ち込んでいきます。 鎌倉芳太郎が染色の研究を本格的に始めるようになったのは昭和20年(1945年)のことです。彼の自宅が火災に遭い、蔵書3000点及び東洋史の資料全てが焼失してしまいました、琉球芸術資料は東京美術学校文庫に保管されていたため焼失を免れました。前年に東京美術学校助教授を辞職していた鎌倉芳太郎はこれを機に琉球染色の本格研究に取り掛かりました。 それからは、「琉球紅型」の実物大手彩色豪華本の制作に着手し、第5回日本伝統工芸展での入選も果たしました。 昭和36(1961)年には、紅型の研究者から1流の制作者となり、昭和47年(1972年)には、第19回伝統工芸展で最高の賞を受賞します。 そして、これらの功績が認められ昭和58(1983)年 に鎌倉芳太郎は重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定されます。
鎌倉芳太郎の型絵染の作品は、紅型にみられる南国独特の鮮やかな色彩よりも本土の日差しに合うように考えられた穏やかな色調に仕上げてられてあるのが特徴です。
沖縄戦で消えかかっていた琉球の文化遺産の再建に尽力し蘇らせた鎌倉芳太郎の功績は大変大きく、戦後の沖縄県連の資料は鎌倉芳太郎なくしては成立しないものでした。
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鎌倉芳太郎は、沖縄の紅型、藍型等型絵染めの研究者であり伝承者でもあります。 型絵染めの重要無形文化財保持者(人間国宝)でもあります。 明治31(1898)年に生まれ、昭和58(1983)年に死去されました。
鎌倉芳太郎は沖縄の型絵染めの研究者、伝承者でありますが出身は香川県です。 なぜ香川県出身の鎌倉芳太郎が沖縄の型絵染を研究、伝承者になっていったのか。 それは大正10(1921)年に、東京美術学校図画師範科を卒業して、文部省より命じられて沖縄県女子師範学校教諭県沖縄県立第一高等女学校教諭となり、沖縄に出会ったことがきっかけです。 沖縄の地を訪れた鎌倉芳太郎にとって、沖縄の自然は彼の美術家としての感性に大いに刺激を与えました。 沖縄の強い日差しと溢れるような南国の色彩にとにかく感激した鎌倉芳太郎は教壇に立つ合間に琉球芸術の研究に没頭しました。 大正12(1923)年沖縄から東京に戻り、もう一度勉強するため彼は再度東京美術学校研究科(美術史研究室)に再入学します。 そこで、鎌倉芳太郎はこれまで研究してきた琉球芸術を発表したものが認められ東京帝国大学の建築家および美術史家である伊東忠太教授指導の元、彼は琉球研究に打ち込んでいきます。 鎌倉芳太郎が染色の研究を本格的に始めるようになったのは昭和20年(1945年)のことです。彼の自宅が火災に遭い、蔵書3000点及び東洋史の資料全てが焼失してしまいました、琉球芸術資料は東京美術学校文庫に保管されていたため焼失を免れました。前年に東京美術学校助教授を辞職していた鎌倉芳太郎はこれを機に琉球染色の本格研究に取り掛かりました。 それからは、「琉球紅型」の実物大手彩色豪華本の制作に着手し、第5回日本伝統工芸展での入選も果たしました。 昭和36(1961)年には、紅型の研究者から1流の制作者となり、昭和47年(1972年)には、第19回伝統工芸展で最高の賞を受賞します。 そして、これらの功績が認められ昭和58(1983)年 に鎌倉芳太郎は重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定されます。
鎌倉芳太郎の型絵染の作品は、紅型にみられる南国独特の鮮やかな色彩よりも本土の日差しに合うように考えられた穏やかな色調に仕上げてられてあるのが特徴です。
沖縄戦で消えかかっていた琉球の文化遺産の再建に尽力し蘇らせた鎌倉芳太郎の功績は大変大きく、戦後の沖縄県連の資料は鎌倉芳太郎なくしては成立しないものでした。
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