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西洋美術の歴史は旧石器時代、フランスのラスコー洞窟やスペインのアルタミラ遺跡から始まります。 これらの洞窟絵画では牛やトナカイ、馬、マンモスといった狩猟の対象となった動物が描かれました。 これらのモチーフは狩猟にあたっての儀式のために洞窟に描かれたと考えられています。 その後様々な文明が花開きます。メソポタミア文明では彩文土器が造られ、動物や人物の文様が描かれるようになりました。 紀元前4000年になるとシュメール人たちによって都市が築かれ、その中心に神殿が据えられるようになりました。 神殿には大理石を利用した彫刻が設置されました。こうした大理石の彫刻はギリシア美術に受け継がれていきます。

2世紀から3世紀はじめになると、地中海沿岸を中心にキリスト教美術が発展します。 以降キリスト教美術は長きにわたってヨーロッパでの美術の中核と成ることになります。 キリスト教は330年コンスタンティヌス帝が帝都をコンスタンティノポリスに写したことにより、東方にも広がっていきます。 それ以降15世紀にまで渡る東方を中心として展開した美術をビザンティン美術といい荘厳な大聖堂とイコンを主として発展しましたが、 偶像崇拝を禁じる聖像論争により8世紀以降衰退していきます。 こうした流れのなかった西ヨーロッパでは教会の装飾を中心に美術が発展しました。 特に文字を読めない人のための聖書として教会の壁画やステンドグラスは聖書の内容を伝えるために利用されました。

ルネサンス期には万能人として活躍したレオナルド・ダ・ヴィンチやミケランジェロ、ラファエロらが活躍し、数々の名作を生み出しました。 このころから徐々に主題は聖書から人々の日常の生活に移り、ネーデルランドではフェルメールやレンブラントが活躍しました。

徐々に人々は表現の可能性を追求するようになり、印象派やポスト印象派が活躍するようになります。 20世紀になると表現主義やキュビスムが台頭し、その後も新しい表現が生み出され続けています。