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機甲界ガリアンは、１９８４年から１９８５年にわたって全２５話が放映されたサンライズ制作のロボットアニメです。 本作は「太陽の牙ダグラム」「機甲騎兵ボトムズ」の制作にも携わった高橋良輔氏が監督を務めた作品であり、中世騎士物語風のファンタジーでありながらＳＦの要素も色濃い作品となっています。

このアニメが放映される少し前に冨野由悠季監督がてがけた中世のようなファンタジーな世界観の中で物語が進んでいく「聖戦士ダンバイン」が放映されていましたが、機甲界ガリアンも世界観が似ていることからなにかとこの２つの作品は比較されがちです。

突如惑星アーストに征服王マーダルが出現し、地中に眠っていた機甲兵と呼ばれるロボットの大軍を用いて、圧倒的な軍事力でアーストの国々を侵略していきます。 惑星アーストの国のひとつであったボーダー王国も、他の国と同じようにマーダルが率いる機甲兵の大軍に侵略され征服されてしまいます。

ボーダー王国がマーダルに襲撃された夜に生まれたボーダー国王の遺児ジョルディ王子は、マーダルの手から間一髪で逃げ伸び、重臣アズべスとともに「鉄巨人ガリアン」を探し求め旅をすることになります。 旅をはじめて１０年の歳月が流れたある日、二人は鉄巨人ガリアンの伝説が残る「白い谷」に訪れます。 この白い谷の地下深くで鉄巨人ガリアンを発見し、マーダルが率いる軍勢との戦いが開始されるのです。

この機甲界ガリアンに出てくるロボットは「機甲兵」と呼ばれており、格闘戦用、砲撃用、飛行用といった様々なデザインで描かれています。 先に放映された聖戦士ダンバインに出てくる「オーラバトラー」が昆虫をモチーフにした生物的で曲線を多く用いたデザインたったのに対し、 機甲兵は直線的なデザインが強い印象があります。 またロボットのモチーフも中世の騎士をベースに、ケンタウロスや有翼人、ネプチューンなどファンタジー要素も強く反映されています。

これらの機甲兵のプラモデルは、当時タカラから１０種類近く発売されています。 これらのプラモは一度再販が行われたようですが、今なお中古市場では人気が高い商品となっています。

また、２０１６年には「ガリアン」「プロマキス」の２体のガレージキットがボークスから発売予定となっており、根強い人気の高さもうかがえます。