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海のトリトンは手塚治虫氏が１９６９年から１９７１年にサンケイ新聞で連載していた漫画「青いトリトン」を原作として制作されたアニメであり、１９７２年に放送されていました。

はるか昔、大西洋に沈んだアトランティス大陸に住んでいた子孫の末裔である「トリトン」。 トリトンはこの世に生を受けてからすぐに陸の人間に拾われることとなり、１３年間自分の生い立ちを知らずにいます。 しかし、そんなときあらわれた白いイルカ「ルカー」により、自分が人間ではなく海棲人類トリトン族の最後の生き残りだということを知ります。 またトリトン族は過去にポセイドン族に滅ぼされたという事実も知り、トリトンはオリハルコンの短剣を武器にポセイドン族へ戦いを挑んでいくのです。

トリトンは多くの苦難を乗り越え、ついにポセイドン族の本拠地へ乗り込むことに成功します。 しかし、その本拠地でトリトンは想像もしなかった真実を知ることに…。 原作は手塚治虫氏の青いトリトンですが、原作の漫画とアニメでは最後の結末がかなり違うものとなっています。

本作に登場するのは人とはあまり見分けがつかないトリトン族、人とは明らかに見た目が違うポセイドン族、そしてイルカといった生物などです。 そのためロボットや機械が多く立体化されているプラモデルとは縁がないように思えますが、実はこの作品のプラモデルも販売されていたようです。

有名なものは、１９７２年にイマイが販売した「イマイサブマリンシリーズ№４」ではないでしょうか。 このキットには主人公であるトリトンと、一緒に冒険をするイルカのルカーがセットになっており、ルカーがゴム動力で走るように設計されています。 発売元である今井科学が経営を立て直した初期に発売されたものでもあり、１９９９年には復刻版も販売されています。 特に１９７２年に販売されていたものは今ではほとんど目にすることができず、マニアの中ではかなりレアなアイテムとなっています。