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1974年からスタートしたポピーの〈超合金〉シリーズ。マジンガーZに続きゲッターロボ、グレートマジンガー、特撮ドラマのスーパーロボット・マッハバロンが発売。等身大キャラクターも、仮面ライダーアマゾンから加わります。ゲッターの合体を再現するのは無理な話でしたし、グレートやバロンは変形しないので、これら最初期の超合金には後の製品のような複雑なギミックはありません。肩が回り、脚が動き、パンチやミサイルが飛び出し、あとはアマゾンの「ギギの腕輪」が簡単なダイヤル錠で外せる仕掛けになっていたくらいでした。

しかし翌年『勇者ライディーン』が登場します。東映動画のマジンガーやゲッターに対抗して東北新社が送り出したライディーンは、フォルムを変えるためのメカニズムを考慮してデザインされた、新しいコンセプトの変形ロボットでした。超合金ライディーンも顔と両肩、両腕のカバーが可動し、猛禽を思わせる必殺突入形態・ゴッドバードにチェンジします。従来より大きなサイズで、変形・合体のギミックを特色としたデラックス（DX）超合金の、これが第1号製品となりました。DX版のUFOロボ・グレンダイザーは円盤スペイザーと合体。設定身長200mのダンガードAは形態を変えて宇宙船サテライザーとなり、闘将ダイモスはトレーラーから変形（バトルマシン５台が合体するコン・バトラーVは、同じ頃ポピニカとして発売されました）。

中でも、角張った身体を三つに折りたたんで要塞化する大鉄人17は、劇中とほとんど変わらないイメージでミリオンセラーを記録。闘士ゴーディアンに至っては、マトリョーシカのような３重の分身合体を実現し、その高い人気が番組の放送延長をもたらしています。

80年代以降は、ガンダムをはじめとするリアルロボットアニメとそのプラモデルに人気が移りました。ポピーがバンダイに合併されても超合金のブランドは継続されましたが、アニメからは次第に離れ、特撮ヒーローや戦隊ロボが中心となり、やがてアクションフィギュア要素の強い装着変身シリーズへとシフトします。

しかし97年に始まる大人向け製品〈超合金魂〉のヒットにより、別の流れも生まれていました。〈超合金〉はゴールドライタンやドラえもんの復刻を経て、「太陽の塔のロボ」や、マジンガーZカラーの３段変形ハローキティまで登場するマニアックな路線へ。そして〈DX超合金〉は、2005年発売のアクエリオンを皮切りに、最先端メカニックキャラクターの可変・合体ギミックとディテールの再現に注力。現在はマクロスシリーズの最新ヴァリアブル・ファイターを中心に商品展開しています。 派手な戦い方を見せたケーニッヒ・モンスターや、マクロス・クォーターも発売。