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〈ミラクルハウス〉ブランドで販売される合金玩具シリーズ。バンダイの超合金魂と同じく明らかに大人をターゲットとしていますが、他社とは目の付け所が違っていました。 さすがはアオシマ、キャラクターの選び方にも一癖あります。いわく言い難いのですが、そそられるラインナップです。

まず目立つのは、『サンダーバード』を製作したジェリー&シルビア・アンダーソン作品のメカニック。 アオシマはバンダイと共に旧イマイ製品の金型を引き継いで、多数の「サンダーバード」プラモを販売してきたメーカーです。 新世紀合金でも、お馴染みの1号や2号を豪華モデルで発売しましたが（新世紀合金ミニシリーズでは1号?5号とジェットモグラもあり）英国エンタープライズ社製の輸入品も加わっています。

『スペース1999』から、ムーンベース・アルファの多用途宇宙船イーグルが5種。ノーマルタイプのトランスポーターに、ラボ仕様、メディカル（レスキュー）仕様、コンテナの代わりに開放型パレットを懸架したフレイターイーグル。ラボラトリーにブースターユニットを追加した最も重装備の機体には、ムーンバギーやレーザータンクも同梱。『謎の円盤UFO』からは、地球防衛組織シャドーの宇宙迎撃機インターセプター、艦首が戦闘機となって飛び立つ潜水艦スカイダイバー。

地上探索用のモービルは、劇中で確認できる通常型、旋回砲塔付き、レーダーアンテナ付きの3タイプ。1966年の劇場版サンダーバードで初登場した巨大な複合型宇宙船ゼロX号には、当時のプラモデルと同じ小松崎茂の箱絵を使った限定版パッケージ。このほか最新式原子力潜水艦スティングレイ、スペクトラムの追跡戦闘車、機首が分離して着陸艇となる宇宙船ファイアーボールXL5。マイク・マーキュリーが陸海空を駆けめぐるスーパーカーには、彩色版とモノクロ版があります。

映画『エイリアン２』から、シド・ミードがデザインした装甲兵員輸送車と、同スケールでコンビネーション可能なドロップシップ（戦闘降下艇）。オペレーターのフィギュアと一緒に可動するパワーローダーは、駆動機構のシリンダーも伸縮します。 このほか『ターミネーター２』版のT-800エンドスケルトン（アーノルド・シュワルツネッガーの中身のメカ骸骨）、超音速攻撃ヘリ・エアウルフのモーターライズモデル（塗装の違いで3種）など。

東宝SF映画で人気の高い陸上自衛隊メーサー車は、オリジナルの66式と『ゴジラ対ガイガン』に出演した70式の2種。66式にはリモコンモデルもあります。海底軍艦・轟天号は1/350、43cmのビッグスケール。映画と同じく、あらゆる突出部を引き込み可能。艦尾・艦底の噴射口はLEDで白く光り、艦首ハンマードリルはモーターライズ。汚し塗装の限定版と、艦橋にフェーズドアレイレーダーを装備した『ゴジラ　FINAL WARS』版もあり。

これらが、すべてダイキャストモデル。可変戦闘機レギオスが3タイプ、アルカディア号が6タイプ、エメラルダス号2タイプといったアニメモデルは、むしろおとなしいものに見えてしまいますが、特筆すべきは『ふしぎの海のナディア』に登場した世界最初の実用潜水艦ノーチラス号、1/500モデル。設定全長は150mなので30cmの大きさ。轟天には及ばないものの相当なボリュームです。戦闘ブロックを切り離せるほか可動ギミック豊富、海上イメージカラー、潜水イメージカラー、いぶし銀色のメタリックカラーが用意されています。