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　いわゆるリアルロボットと、ファンタスティックなスーパーロボットの違いとは何か。解釈にもよるでしょうが、戦いに臨んで「ポーズをとる」か否かというのは、有力な区分法かもしれません。鉄人28号やマジンガーＺが起動すると両腕を振りかざし、合体したコン・バトラーVが正拳突きの形を決めたりするのに対し、モビルスーツやATはファイティングポーズをとらないし、人知を超えた力を秘めるエヴァンゲリオンも、歌舞伎よろしく見栄を切ったりはしないのです。もちろん、どちらに魅力を感じるかは単に好みの問題ですが。

　格好いい立ち姿を見せるのは、生身の役者にだって簡単なことではありません。ましてや硬い外殻を持つロボットの可動フィギュア、特に合体変形のギミックを重視したモデルでは関節の数も可動範囲も、デフォルメの許容範囲も限られ、画面で見るヒーローロボの印象とは幾分か異なった、ぎこちないシルエットになりがちです。〈スーパーロボット超合金〉は、可動性というより「ポージング機能」を追究したシリーズ。ポーズを決めるための外観デザインと構造設計、そして、決めポーズが映えるキャラクター選定がなされています。

　その第1弾は、やはりマジンガーＺ。プロポーションもさることながら、わずか10数mmの大きさの頭部に作りこまれた「つらがまえ」が魅力的です。別売りで、ロケットパンチの噴射エフェクトパーツを含む武器セットを用意。 勇者ライディーンは顔面両側プレートがボールジョイントで動き、両肩の動きを妨げず、ゴッドゴーガンに矢をつがえるポーズもとれます。ガンバスターは、ほぼ腕組みが可能。

　電童、ダイ・ガード、グレンラガン、戦隊ロボ、勇者シリーズロボといった、いずれ劣らぬ有名作品をラインナップ。『スーパーロボット大戦』のアルトアイゼンやヴァイスリッター、『アーマード・コア』、カンタムロボもあります。コレクションに適した14cm前後のサイズ、ダイキャスト部品は少ないですが、表面仕上げは超合金を感じさせます。