京都TOPおもちゃ屋さんはポピーの超合金買取を行っています。

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　ダイカスト（ダイキャスト）とは、鋳物を作る方法の一つ。融かした金属に圧力をかけて金型に充填し、形を作ります。プラモデルの製造で用いられる射出成形（インジェクション）に似て、高精度の造形物を短い時間で大量生産できるのが特長です。ダイカストの材料としてミニカーなどの玩具に用いられる亜鉛合金は、融点が低いので金型が長持ちし、成形する時寸法が狂いにくく、衝撃にも強いという利点があります。超合金に多く用いられるもう一つの素材、ABS樹脂は、成形しやすく表面が美しく、そして丈夫。小学校の音楽の授業で使われるリコーダーや、レゴもABS製です。

　1971年、バンダイグループの傘下に設立された株式会社ポピー。新たな商品の開拓を要求され、打ち出したのは「光る！回る！」の仮面ライダー変身ベルトでした。これによって、仮面ライダーの商品化では先行していたタカトクのお株を奪い、キャラクター玩具の専門会社となる基礎を固めます。

　1972年、仮面ライダーシリーズと同じ東映作品『マジンガーＺ』のスポンサーとなり、慎重にその人気を見極めた上で、翌年にマジンガーの大型玩具〈ジャンボマシンダー〉、74年2月に〈超合金〉マジンガーＺを発売。大当たりを取り、同業他社も続々とキャラクターものの「合金」玩具を売り出しました。それ以前にも永大やイマイ、フジホビーなどがダイキャストのキャラクター玩具を作っていましたが、乗り物でなくロボット、ないし人型キャラクターに目をつけたのはポピーが最初。これもマジンガーとの出会いがあってのことでしょう。しかし古くからあるミニカーと違って、ダイカスト「人形」の製造は手さぐり状態。最も細かい造形が必要な頭部は、初期の製品ではソフトビニール成形でした。

　76年には面白い超合金を発売しています。〈名作シリーズ〉として、桃太郎や一寸法師、一休さん（全296話を数えた、有名なアニメ版のデザインではありません）。のらくろ、絵物語版の黄金バット、ターバンにサングラスの月光仮面。赤胴鈴之助（こちらは72年のアニメから）、アトム、鉄人28号、オバQ、タイガーマスク。60年代に日本でも放映されたイタリア製人形劇の主人公、トッポ・ジージョもありました。当時の子供たちに向けて売り出したものではあるのでしょうが、何となく、現在の大人向け超合金につながる流れの芽生えだったような気がしないでもありません。いずれにせよ、どれも魅力的です。台座付きで発売されていました。

　ポピーは1983年、株式上場を目指したバンダイ本社に合併され、ポピー事業部となりました。その後幾度かの社内再編を経て、現在はボーイズトイ事業部。しかし超合金シリーズやフィギュアを扱うコレクター事業部、ガンプラのホビー事業部も、その基礎は、かつてリスクの高いキャラクター玩具の開発を担い、成功を収めた旧ポピーにあると言えます。